都知事選について少し。近年の政治は単純な右左や保守・革新・リベラルでは切り分けられないという話をよく聞くわけだが,今回の都知事選について言えば,実は綺麗な「旧来の右派・保守VS旧来の左派・リベラル」だったのではないかと思う。これは細川さんが出てこなければより綺麗だった。 というわけで細川護煕から。彼について言えば出自は旧来の保守なんだけれども,実態は反原発のシングルイシュー・残りの政策は曖昧適当という,ここ3年ほどの放射能パニックが産んだキメラであった。それでも90万票以上取り,3位に付けたという点は,どう評価すべきか迷う。個人的には田母神さんとはったはったの印象しかないのだが,とはいえ90万票自体は納得がいっている。細川護煕の知名度・小泉純一郎のバックアップ・放射能パニックの強さを考えればそうなるだろうし,むしろ90万票で止まったのは選挙期間中の立ち回りが下手だったからではなかろうか。さ