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ブックマーク / d.hatena.ne.jp/singingroot (7)

  • 個別ルートと共通ルート、選択肢(3) - utopianism

    昨日の記事のタイトルを微妙に間違えた。今更直せない。(1) 個別ルートと共通ルート、選択肢(1) - utopianism(2) 共通ルートと個別ルート、選択肢(2) - utopianism …しょーもない失敗はさっさと忘れることにして、今日は選択肢を通してエロゲーの構造を眺めてみようと思う。 選択肢の機能について まず、選択肢の、物語・日常展開における*1機能を思いつく限り挙げてみよう。女の子を好きな相手として選択するこの女の子の「当の」内面・人格に関する物語を選択するドラマの展開を選択する特定のキャラと結びついた"日常"を選択する等が挙げられる。以下、それぞれに関する簡単な説明である。 記事(1)で述べた通り、大抵のエロゲーにおいて、1と2は同一のものとして扱われる。が、ここでは一応分けて扱うことにしておく。この二つは、選択肢の最もオーソドックスな機能である。また、3の機能はドラ

    highcampus
    highcampus 2011/05/15
    id:mito2 二万字座談会「SFメディアとしてのビジュアルノベル」はKUSFAのパイロット版会誌で読みました。「選択肢の重さ」の話とか興味深かったですね。
  • 共通ルートと個別ルート、選択肢(2) - utopianism

    昨日の続きで、まだ続く予定。続き物のくせに実は着地点を決めずに書いてます。我ながらなんという自転車操業。  昨日私は、個別ルートは一人のヒロインの「当の」内面・人格を読むための物語である、と述べたが、この定義から一つわかることがある。個別ルートは、"一人のヒロイン"を選択することで読むことができるようになるのだから、誰かを選ばなくては個別ルートを読むことはできないのである、というのがそれである。そして、その「ヒロインとその物語を選択する必要性」を満たすために選択肢*1という仕組みが必要になってくるわけだ。"われわれが選択肢のボタンを押すのは慎一郎を操縦しているからではない。それは単に、「彼が○○と結ばれた可能性」をかいま見るためのチャンネルだ。" "極端に退化したように見える選択肢とは、そのじつ退化ではない。それは誰かのリアルを味わうことに特化され進化した選択肢だ。"http://d.h

  • 個別ルートと共通ルート、選択肢(1) - utopianism

    今日は割と基的な話。明日に続く。 個別ルート エロゲーの個別ルートにおけるヒロインの物語は、基的にヒロインの(「当の」)内面・人格を描き出すために存在する。エロゲーの個別ルートがしばしば恋愛物語というよりもヒロインのトラウマ解消の物語になりがち(参考:nix in desertis:戦え、世界とそして内面と。)なのは、エロゲーの個別ルートがそもそも恋愛を描くためではなく、女の子を魅力的に描くためのものだからだと考えている。女の子の内面が魅力的であるためには、その内面は親しくなるにつれて見えてくる方がよい。親しくなる、というのが、すなわち女の子と仲良くなって個別ルートに進む部分に当たるわけである。  ちなみに、マルチライター制のエロゲーにおいて、ルートによって登場人物の性格に多少の異同があった場合でもそれが致命的な違和感を生み出さずに済むのは、おそらく個別ルートが(「当の」)内面・人

  • Nursery☆Rhyme - utopianism

    エロゲーは、適度な聡さをもった人たちの恋愛模様を描いたものが好きです。聡さ、と言っても別に仕事ができる勉強ができるということではなくて、相手の気持ちに敏感だったり、状況に応じて適切な行動がとれたり、自己モニタリングや自己コントロールができたり、そういった面での聡さのことです。もちろん人間超えたレベルで聡い必要はなくて、あくまで普通の大人or高校生のレベルでそうした能力を具えていれば十分なんですが。例えばトノイケダイスケ氏の作品は、頭を使いすぎて、考えすぎて深みに嵌ってしまう人たちの物語が多いです。ななついろ☆ドロップスの登場人物は、相手の気持ちも自分の気持ちもちゃんと考えて行動できる子たちなのだけれど、幼い拙さ・不器用さが邪魔をするような物語だった。このどちらも、ものすっっごく大好きな物語。逆にとらいあんぐるハートシリーズは、人間を超えたレベルで聡すぎて、ふてぶてしいまでになってしまって、

    highcampus
    highcampus 2011/04/29
    "エロゲーは、適度な聡さをもった人たちの恋愛模様を描いたものが好きです"
  • ななついろ☆ドロップス - utopianism

    highcampus
    highcampus 2011/04/29
    "すももちゃんの在り様は、まさに女の子にとっての、女の子としての理想郷、的なところがあって。"
  • けよりな、なんか全体的に - utopianism

    けよりなについて、個人的になんかなーと思う読み方がありまして。まあ普段はあんまりそういうのにどうこう言ったりしないんだけど、なんだか今回は記事を書いてみた。といっても割と他人の話におんぶにだっこだったりするのだが。このやり方は楽でいいですね(最悪)。 フィーナが自分の問題に提出する答えが、この作品における一種のマニフェストに当たる。つまり「姫」という社会的な役割から切り離された「当の自分」のようなものは存在しない。自分自身というのは社会的な相互作用の中で成立するようなものに過ぎないのだ。このような認識がシナリオを重視したエロゲにおいて必ずしも常識でないことは、それほど説明する必要のない事柄だろう。*1大雑把に言ってしまえば、この認識からのバリエーションで他のヒロインのシナリオは理解出来るのかもしれない。http://d.hatena.ne.jp/katuyama-peke/2010071

    highcampus
    highcampus 2010/07/15
    夜明け前より瑠璃色な
  • 夜明け前より瑠璃色な - utopianism

    Brighter than Dawning Blueを現在プレイ中。思うところがあったので、いくつかのトピックについて触れることにします。具体的なネタバレはほとんどないはずですが、抽象的なネタバレなら一杯あるので注意…といっても05年の作品だし、まあ別にいいと思いますけど。 ままならなさのけよりな けよりなという作品に触れて、まず気付くのは、生活描写がしっかりとしている、ということではないだろうか、と思う。炊事洗濯掃除といった家事やバイトなどといった、暮らしていく上での些事が比較的しっかりと描かれる。そうした作品は、今日び(この作品の発売された04年であれ)そう珍しいものでもないだろう*1。細かな生活風景を描くことは、萌えの上で一定の効果のある技法だとは、それなりに言われていることであるように思う。…が、個人的には、けよりなにおける生活風景の描かれ方は、どうも一般的なエロゲーとは少々異なる

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