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ブックマーク / www2.ipcku.kansai-u.ac.jp/~nikaido (3)

  • 問題の多い安能版封神

    問題の多い安能版『封神演義』 おそらく、現在『封神演義』としてもっとも知られているのは、講談社文庫の3冊でしょう。これは安能務氏が書いているものです。 『封神演義』について論ずる時、これに基づく方も多いようです。しかし、この『封神演義』は、実は翻訳とはとても言えません。  正確には『封神演義』に基づいて、安能氏がまったく別の小説を書き上げたと言ってよいでしょう。それほど、来の『封神』とは違っている部分がたくさんあります。 例えば申公豹ですが、彼は純然たる悪役で、終始主人公たる姜子牙と対立することになっています。しかし、安能版では、まるで中立のような設定で書かれています。さらに、安能版『封神』には浮いた話が多く、楊戩と龍吉公主との間を疑わせるような記述がありますが、原作では楊戩はひたすら堅物であり、そのようなことはあり得ません。そもそも『封神』自体、土行孫を除いては、そういった話が

    highcampus
    highcampus 2012/05/26
    封神演義/安能務
  • 雷公鞭

    申公豹は雷公鞭なんか持ってません 『封神』の原作と安能版とで、一番キャラクターが変わってしまったのは、やはり申公豹でしょう。 はっきり言って、これは申公豹にとってよかったのか悪かったのか、なんとも言えません。 原作では徹底して悪役に徹している彼が、安能版では傍観者的な地位を与えられます。ただ、悪役としての役割が無くなってしまったため、かえって物語の中での重要度が落ちてしまいましたし、それに、「ニヒルな悪役」としての魅力も失われてしまいました。 申公豹と姜子牙の関係は、実は『封神演義』では重要なファクターなのです。 姜子牙と申公豹は、共に元始天尊の弟子で、二人は兄弟弟子の関係にあります。もっともこれは、十二仙なども同じです。 申公豹には才能と自信があります。そして、自分こそが封神の役割を与えられるべきだと思っていました。ところが元始天尊は、封神の役を、平々凡々たる姜子牙

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    highcampus 2009/12/14
    封神演義/申公豹/雷公鞭
  • 中国の民衆文化と信仰

    ・正しい『封神演義』普及委員会 『封神演義』について正しい理解を深めることを目標としたコーナーです。 もっとも、何が「正しい」か「間違っている」かは実際には定義することは不可能なのですけどね。 しかしそれにしても、現在の日の『封神演義』へのイメージは、どこかおかしくなっているのは確かです。 異文化理解の面からも、来の『封神演義』の姿が知られていないのは、問題があると思われます。 ここでは、幾つかの翻訳や解説の問題を取り上げ、また『封神』にまつわる話を雑記の形で載せたいと思っています。 もっと詳しい解説については、大修館書店から出ている『封神演義』の世界を参照してください。 ・知られざるチャイニーズヒーローの世界 日ではかなり古くから、中国文化が取り入れられています。そのため、多くの中国歴史上の人物や、文学作品は、日でもなじみ深いものになっています。 『三国志』の劉

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