以下所感。ネタバレ含む。 映画『天気の子』予報 ボーイミーツガールの類型をド直球でやりつつ、しかし一般的に望まれる正しい終わり方を完全に無視して振り切っていく傍若無人な感じにやっぱりどこか新海らしさがにじみ出ていて最高。社会のいわば常識を壊して犠牲にした上で、でもこの世界ってはじめから狂ってるんだよね、とそれを肯定して生きていく姿勢が最高に愛おしいんだよな。これを少年少女たちの視聴と興行が期待される夏休みアニメでぶちかまして一切言い訳せずに開き直るのやってて絶対めっちゃ気持ちいいでしょ。 エンタメとしての完成度は『君の名は。』に劣るんだと思う。でも個人的に『君の名は。』の出てくる要素全部が物語に回収されて収まるところに収まる感じが逆に引っかかっていたので、この荒削り感が愛おしいんだよな。 東京の汚いところの描写とか警察に追われる状況は、これまでの新海作品に出てこなかった部分だと思う。面白い