「なりたくなかった」漫才師で大人気になり、結婚後は夫の「条件」の下で仕事復帰するもすぐに夫の年収を越す。 怖いものなしのタレント「上沼恵美子」の顔と、家事育児を完璧にこなし夫や姑に従う妻、母、嫁の顔。側から見ればアンバランスであり、もどかしさすら感じる上沼恵美子のそんな複数の「顔」は、テレビの前でアイデンティティに揺れ動いていた主婦の心を鷲掴みにしていった。 上沼恵美子は主婦たちといかにして手を握り合ってきたのか。その根底にある「怒り」と「赦し」を訊いた。(全3回中の2回/1回目を読む) ◆ ◆ ◆ ――上沼さんのYouTubeチャンネルはコメント数がすごく多いんですよ。 上沼 らしいですね。私見ないんです。悪口書かれてると嫌なので。結構気が弱いんですよ。 ――悪口はなかったです。主婦の方や普段あまりYouTubeを見なそうな世代の方のコメントが多いように思いました。 上沼 まあ嬉しい。誰