長崎市長選挙中の2007年4月、伊藤一長・前市長(当時61歳)が射殺された事件で、殺人や公職選挙法違反(選挙の自由妨害)などの罪に問われ、1審で死刑、2審で無期懲役の判決を受けた元暴力団幹部城尾哲弥被告(64)について、最高裁第3小法廷(寺田逸郎裁判長)は、検察、被告双方の上告を棄却する決定をした。 決定は16日付。無期懲役が確定する。 決定などによると、城尾被告は、自らの不当要求に市側が応じなかったことで前市長を逆恨みし、投開票5日前の07年4月17日、選挙事務所前で前市長に拳銃2発を発射し、翌18日に死亡させた。