2023年1月、建設業界に衝撃が走った。大手ゼネコンの大林組がBIM(Building Information Modeling)運用の自社ルールである「Smart BIM Standard」(以下SBS)を一般公開したのだ。 BIMとは、コンピューター上に作成した3次元モデルに、建築物のあらゆる属性情報(材料、部材の仕様や性能、コストなど)を盛り込むことができる手法である。SBSは、大林組の建設プロジェクト関係者がBIMを等しく理解し、設計から施工まで一貫利用できるようにするために策定した、独自のルールだ。 これまで日本の建設業界では、保守的体質、技術者育成不足、ROIの不明瞭さなど様々な理由でBIM導入が遅れてきた。大林組はBIMモデリングルールの標準化に取り組むことでBIM活用を促進し、建設プロセス変革を目指している。 「2024年度末までにBIM生産体制への完全移行を実現する」と語
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