ブックマーク / www.u-tokyo.ac.jp (8)

  • 活躍する女子東大生たち

    東大の門戸が女性に開かれたとはいえ、初期の女性にとってキャンパスライフはなまやさしいものではなく、例えば「教室のドアを開けたとたん、目に写ったのは真っ黒なかたまり。詰襟の男子学生が一斉に振りむいたときは、一瞬たじろぎました」といった状況であったようです。しかし、やわな女子学生たちではなかったのです。 1951(昭和26)年当時の矢内原忠雄教養学部長のもとに、便箋9枚に及ぶ分厚い手紙が届きました。影山裕子さん(54年経済卒)が加藤富子さん(54年法学卒)と相談し、地方から上京した決して裕福でない女子学生たちが単身東京で勉学を続けることの困難さを訴え、女子専用の学生寮の建設を望んだ直訴状でした。この手紙が矢内原教養学部長と南原繁総長の心を動かし、2年後の53年9月港区白金三光町に「白金寮」が開設されました。最初の入寮者は14名でした。その後女子学生の増加に伴い、66年に92名定員の新寮ができま

    活躍する女子東大生たち
  • ロシアのウクライナ侵攻の背景を読み解く | 東京大学

    ロシアウクライナに侵攻してから約1か月。ロシア軍による攻撃が続き、民間人の被害が広がっています。ロシアが軍事侵攻に踏み切った背景に何があるのか。これまでの二国間関係、プーチン大統領の「ネオナチ」発言などについて、歴史社会学の観点からロシア・ユダヤ史やナショナリズム論などを研究し、教養学部でロシアウクライナ関係についても講じてきた鶴見太郎准教授に話を聞きました。 © Oleksli / Adobe stock ―― これまでのウクライナロシアとの関係について教えてください。 ウクライナロシアとの関係は、必ずしも全貌が明らかではないキエフ・ルーシ(9~13世紀、ロシア人とウクライナ人、ベラルーシ人の共通の起源とされる)の時代を別にすると、ロシア帝国の時代にさかのぼります。 現在のウクライナの大部分はそれまでポーランド・リトアニア王国の領域でしたが、東部地域は17世紀にロシアの支配下に入

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  • UTokyo BiblioPlaza

    筆者がまだ法学部生だった頃、ある後輩に「政治思想史という学問には何か新しい発見があるのですか」と聞かれたことがある。当時は専門的な知見をほぼ持っておらず、大変答えに窮した覚えがある。過去の有名な文章を多くの人がこれまで何百年間も読んできて、いまさらなにか新しい発見があるのかと思ってしまったのだった。だがこの質問にうまく答えられないことで、政治思想史は停滞した学問であるとの誤解をその後輩に与えてしまったように思う。 それから10年が経ったいま、改めて学部生からそのような質問を寄せられたら、政治思想史は新鮮な驚きがあり、とても刺激的な学問分野であると答えるだろう。 政治思想史研究は日々刷新されている。まず、新たなテクストが発見されている。次に、どのテクストに着目するか、という問題がある。ある思想家の代表作についての理解 (たとえばプラトンの最高傑作は『国家』、といった) も、ある時代を代表する

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  • UTokyo BiblioPlaza

    ドイツで「現代史」という分野が誕生したのは、第二次世界大戦後、連合軍による占領統治が終わり、西ドイツが発足して間もない1950年代初頭のことである。当時は、ドイツ国民の多くがヒトラーに血道をあげた挙句、戦争の惨禍とともに終わったナチ時代の記憶がまた色濃く残っていた。かつてのドイツ帝国はなぜ、こんなにも悲惨な結末を迎えなければならなかったのか。戦後ドイツの現代史研究はこの問いから始まった。 現代ドイツ歴史的に理解する際、そこには避けて通れない要素が少なくとも三つある。ひとつは、ナチズム・ホロコースト・戦争の経験であり、いまひとつは分断国家としての歴史と旧東ドイツ独裁の経験である。そして三つ目が、全体主義に抗して発展してきたとされる、西欧的な自由と多元的民主主義の経験である。これには、今日のEUに繋がる地域統合の動きや、旧東ドイツで独裁支配に抵抗し、遂に1989年11月の「平和革命」に道を拓

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  • 懲戒処分の公表について | 東京大学

    東京大学は、大学院情報学環 大澤昇平特任准教授(以下「大澤特任准教授」という。)について、以下の事実があったことを認定し、1月15日付けで、懲戒解雇の懲戒処分を行った。 <認定する事実> 大澤特任准教授は、ツイッターの自らのアカウントにおいて、プロフィールに「東大最年少准教授」と記載し、以下の投稿を行った。 (1) 国籍又は民族を理由とする差別的な投稿 (2) 学大学院情報学環に設置されたアジア情報社会コースが反日勢力に支配されているかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (3) 学東洋文化研究所が特定の国の支配下にあるかのような印象を与え、社会的評価を低下させる投稿 (4) 元学特任教員を根拠なく誹謗・中傷する投稿 (5) 学大学院情報学環に所属する教員の人格権を侵害する投稿 大澤特任准教授の行為は、東京大学短時間勤務有期雇用教職員就業規則第85条第1項第5号に定める「

  • 『日本人は集団主義的』という通説は誤り | 東京大学

    1.タイトル: 「日人は集団主義的」という通説は誤り 2.発表概要: 日人論では、長らく「日人は集団主義的だ」と言われてきた。現在では、「集団主義」は、「日人」の基的なイメージになっている。 ところが、この通説が事実なのかどうかを確認するために、心理学、言語学経済学教育学などにおける実証的な研究を調べたところ、日人は、欧米人より集団主義的だとは言えないことが明らかになった。また、「日人は集団主義的だ」と広く信じられているという現状は、人間の思考を歪める心理的なバイアスによって作りだされたものであることも明らかになった。 3.発表内容: 日人論(あるいは、日文化論)では、「個人主義的な欧米人と比べると、日人は集団主義的だ」と言われてきた。「集団主義的な日人」は、日人自身にとっての最もポピュラーな自画像であるだけでなく、現在では、外国人にとっても「日人」の基的な

  • 平成30年度退職教員の最終講義(3月開催分) | 東京大学

    東京大学 退職教員の最終講義(3月開催分) 平成30年度をもって学を退職される方々の最終講義の日程等をご案内いたします。 (※2月開催分)

    平成30年度退職教員の最終講義(3月開催分) | 東京大学
  • 勝たない自分たちに、価値はないのか | 東京大学

    勝たない自分たちに、価値はないのか カーリング女子・吉田 知那美 選手 × 宇宙飛行士・野口 聡一 氏 © 2018 RCAST, UTokyo 勝たない自分たちに、価値はないのか 『アスリートと宇宙飛行士の当事者研究』 特別編 カーリング女子・吉田 知那美 選手 × 宇宙飛行士・野口 聡一 氏 「夢の舞台・オリンピックで手にした銅メダル。なのに、あまりそばに置いておきたくなかった」 平昌オリンピックカーリング女子銅メダリスト・吉田知那美選手は、そう話した。 「そだねー」が流行語になり、多くのメディアで笑顔を見せていたその時、彼女の心に何が起こっていたのか。 東京大学先端科学技術研究センター(先端研)・熊谷研究室では、アスリートが目指す“より速く、より高く、より強く”というパフォーマンスの向上と矛盾しない形で、そこに縛られて傷を負うのではない全人的なサポートを、当事者研究の視点から発信しよ

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