(CNN) 被災地では緊急通信網の構築に時間がかかり、救命活動に支障を来す場合があるが、スイス連邦工科大学ローザンヌ校(EPFL)が開発中の自律飛行ロボットは、緊急無線ネットワークの高速化、低価格化、信頼性の向上を実現する可能性がある。 EPFLのインテリジェントシステム研究室(LIS)は、群知能(SI)を研究するための集団移動超小型飛行機ネットワーク(SMAVNET)研究プロジェクトを立ち上げた。群知能とは、動物や昆虫の効率的な集団行動を人工的に模倣する技術だ。 そしてこの技術を基に開発されたのが、鳥の羽のような形をした超小型飛行機(MAV)だ。このMAVは軽量発泡プラスチック製で、後部にリチウム電池を動力源とする電気モーターを搭載する。 飛行中は、オートパイロットが高度、飛行速度、旋回率を制御し、さらにMAV同士が前部に搭載されたオプティカルフローセンサーで交信しながら衝突を避ける。L