セブン&アイ・ホールディングスが大都市の中心部を中心に、500〜1000平方メートル程度の店舗面積となる小型のイトーヨーカドーを今秋から展開することが分かった。10月に東京で実験店となる1号店を開店する。 新型店の面積は、現在の平均的なイトーヨーカドーの5分の1程度となる。東京のほか、名阪など大都市圏の中心部で、居抜きの物件やビル内への出店なども検討している。イトーヨーカ堂が得意とする生鮮食品を主力に一部生活用品を加えた品ぞろえで、1店舗当たりで年間売上高15億〜20億円を目指す。3年程度で100店、売上高2000億円も視野に入れる。生鮮食品の取り扱いを訴求するため、当面は店舗ブランドも「イトーヨーカドー」として運営する。 「都心への人口回帰がある」ことで、高齢者世帯や単身者世帯などが増えていることに着目し、顧客層に想定。都市部ではこうした顧客向けの少量パック商品が好評に受け入れられる