「賢い消費者」になろう、という話がよくある。広告にだまされず、自分の目でよく確かめて、自分が本当に欲しいもの、必要なものだけを買おうと。テレビのCMに踊らされてものを買うなんて愚の骨頂だと。 それはまあそうなんだが、そんなに思いつめなくてもいいんじゃないかと思う、というなにをいまさら話。 「賢い消費者」論は、典型的には消費者団体の方なんかがお得意の領域なんだろうか。確かにCMの看板に偽りあり、というケースはよくある。JAROにいいつけてやる!みたいな感じの露骨な欺瞞もあるし、もっとわかりにくかったり微妙だったりするケースもある。だまされないように、後悔しないですむように、賢くならねば、というのはまあ道理。 それから最近では、ネットの発達で従来のマスメディアの広告価値が下がってきている、という議論もある。広告をベースとした既存マスメディアのビジネスモデルは遠からず崩壊する、みたいな。こういう