国際エネルギー機関(IEA)のマリア・ファンデルフーフェン事務局長は11月28日、2035年までのエネルギー情勢を分析した「世界エネルギー展望2013」について都内で記者会見した。分析によると、2030年前後には中国が米国を抜いて世界最大の石油消費国となり、2020年以降はインドや東南アジアなどで需要が増えるとして、新興国の台頭を予測。世界的なエネルギー情勢が変わりつつあると指摘した。日本の電力については、「福島第一原子力発電所の事故以来、極めて厳しい状況にある」としながらも、現状から判断すれば、原発再稼働にともない原子力発電エネルギーは増え、同時に再生可能エネルギーも拡大すると見通しを語った。
経済産業省は29日、海底資源の「メタンハイドレート」が日本海側にも広範囲に存在していることを初めて確認したと発表した。商業化できるだけの量があるかを確かめる調査を来年度に始めるという。 経産省によると、これまでに、新潟県上越沖と石川県能登西沖で、メタンハイドレートがあるときにできる「ガスチムニー構造」と呼ばれる地形が225カ所見つかっていた。無人探査機を海底に沈め、そのうち1カ所でメタンハイドレートの存在を確認。他地点でも存在している可能性が高いという。 メタンハイドレートは、メタンと水が結びつき結晶化したもの。シャーベット状で海底にあり、ここからメタンガスを取り出して燃料として使う。太平洋側では3月、愛知県沖で世界で初めての試掘に成功した。
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