【佐藤善一】海底で半年間、熟成させた日本酒を味わって――。静岡県南伊豆町沖で30日、全国15の蔵元から集まった日本酒を海に沈めるプロジェクトが始まった。2日かけて約3200本を沈める。来年5月末ごろに引き揚げる予定だ。 熟成場所は、景勝地・石廊崎(いろうざき)にほど近い中木湾。岸壁では午前9時すぎ、日本酒の720ミリリットル瓶を最多で400本詰め込んだ鉄製コンテナをロープで船にくくりつけ、海に下ろす作業が始まった。沖合約300メートルまで移動し、ダイバーが深さ約15メートルの海底にゆっくりと沈めていった。 東京・品川駅前の長期熟成の日本酒BAR「酒茶論(しゅさろん)」を営む上野伸弘さん(52)らが、全国の蔵元に呼びかけた。ワインや泡盛の海底熟成は国内でも例があり、味がまろやかになるとされる。「潮の揺らぎで瓶が振動するのがいいらしい。日本酒がどう変化するか楽しみ」と上野さん。街おこしにつなげ
![日本酒沈めてごろごろ、変化楽しみ 伊豆沖で熟成中:朝日新聞デジタル](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/dbd9fcfcc4a8c1b1188e95db5a0cd007f08f0fe2/height=288;version=1;width=512/http%3A%2F%2Fwww.asahicom.jp%2Farticles%2Fimages%2FAS20131130001310_commL.jpg)