鹿児島県西之表市にある馬毛島(まげしま)に、高レベル放射性廃棄物(核ゴミ)の処分場を誘致しようとする動きがあることが分かった。 馬毛島は、米軍機の離着陸訓練(タッチアンドゴー)を行う施設の建設を巡り防衛省と地権者の交渉が暗礁に乗り上げた状態となっていたことから、業を煮やした地権者が、原子力発電環境整備機構( NUMO:ニューモ)に土地の有効利用策として核ごみ処分場の建設を持ちかけた可能性がある。 ◆利権の島 馬毛島は周囲16.5キロ、面積約8平方キロメートルという小さな島だ。平坦な地形であるため、度々迷惑施設としての利用が検討されてきた歴史がある。石油の備蓄基地、使用済み核燃料の中間貯蔵施設、米軍普天間基地(宜野湾市)の移転先等々、浮かんでは消える計画の裏に、闇社会絡みの大きな利権があったことは言うまでもない。 再び馬毛島が注目を集めるようになったのは2016年11月。防衛省が、米空母艦載