漫画家の蛭子能収さん(73)が認知症になったという。蛭子さんといえば、「ローカル路線バス乗り継ぎの旅」(テレビ東京系)で俳優の太川陽介さんとの絶妙な掛け合いで人気を博し、多くの人には漫画家というよりタレントとして知られる存在だろう。テレビでの気取らず自然体で、とぼけたような雰囲気は健在なのか、ご本人に会いに行った。 暖かな4月の昼下がり、「アップルパイが好き」という情報を聞きつけ、お土産に持参すると、笑顔の蛭子さんがカラフルなシャツにジャケット姿で登場した。よく見ると、シャツはリンゴ柄。テレビ越しで見た身なりを気にしないような様子とは異なり、おしゃれなのである。「とにかく働かないとお金が入ってこないから、仕事を続けないと駄目だとは肝に銘じています」。今も仕事は基本的には断らないそうで、意外とお元気な様子に、まずは安心した。 2020年7月に放送された健康バラエティー番組の中で、アルツハイマ