『六三四の剣』~「見どころとキャラクター」編~ 1981年発表(日本) 著作、村上もとか ※ネタばれ含む 六三四(むさし)という少年が剣道を極める王道スポ根漫画。 岩手の虎・夏木栄一郎と、東北の鬼ユリ・佳代という剣道夫婦の間に生まれた六三四が、剣道家として成長していく過程を描いた大河漫画。 スポーツやらないくせに子供のころから何度も読み返している、私の人格形成において避けては通れない作品です。 ~圧倒的リアリティ~ この漫画のすごいところは、とにかくリアリティのあるところです。少年漫画でありながら、現実を超越したようなシーンはなく、現実にありそうな範囲で、迫力のある戦いを描いています。 また、絵が細かい。面の網の部分とか、その下から覗く顔とか、竹刀とか、かなりリアルに細かく絵が描かれていてすごいなと思います。その絵の厚みが、物語に奥行きを作っています。 ~キャラクターの魅力~ とにかくキャ