能登半島地震で被災した石川県輪島市の避難所で、名古屋工業大が開発し、断熱性などに優れた段ボール製の簡易住宅「インスタントハウス」が設営されている。発生間もなく自ら避難所に持ち込んだ北川啓介教授(49)=建築設計=が、東日本大震災をきっかけに開発を進めてきた。 子ども連れの家族ら約800人が避難している輪島中学校。5日、窓ガラスが割れて冷たい風が入る体育館に高さ2・5メートルの茶色い鉛筆のような「家」が6棟並んでいた。女性の着替えや子どものおむつ交換の場として使われていた。
厚生労働省前事務次官の村木厚子さんが、虐待や貧困を端緒に性的搾取などに苦しむ「女の子」の支援活動をしている。きっかけは、二〇〇九年の郵便不正事件に巻き込まれた拘置所生活で出会った彼女たちの存在だ。権力に屈せぬ思いは今、形を変え、誰かの未来を守る取り組みにつながっている。 貧困、虐待などを端緒にした、性的搾取や予期せぬ妊娠、薬物依存…。誰にも言えずに悩みを抱え込んでいる女の子は、案外多い。各地に市民団体やNPO法人などはあるけれど、残念ながら全体的に小さい。それぞれの活動が、彼女たちのSOSにつながっていない部分もある。 そのひずみをなくすネットワークをつくろうと「若草プロジェクト」と銘打ち、瀬戸内寂聴さんと呼び掛け人になり、立ち上がった取り組みです。LINE(ライン)での相談を受け付けたり、支援者の研修会を開いたりしています。
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