2020年2月4日のブックマーク (1件)

  • 本能寺 張り巡らされた謀殺計画 〜「信長の革命と光秀の正義」安部龍太郎 - ことばを食する

    2020年のNHK大河は明智光秀が主人公ということで、書店にも光秀関連を集めたコーナーができています。信長が光秀に討たれた能寺の変は、日歴史を大きく変えた事件でした。なぜ光秀は主君・信長を急襲したのか。現代に至るまでいろいろ言われてきた大きな謎です。 「信長の革命と光秀の正義」(安部龍太郎、幻冬舎新書)は、作家として様々に信長を描いてきた安部さんが、時代背景や周辺史料を読み込んで謀反の真相に迫った論考。小説家の文章は、いかに分かりやすく伝えるかという読者目線が貫かれて、全体構成への目配りもしっかりしているので、歴史学者の論考よりよほど面白いですね。 第一章「光秀単独犯行はありえない」から、いきなり謎の質に切り込んで行きます。危機感を持った朝廷との対立、足利幕府の存在。こうした構図の中で暗躍した一人の天才肌の公家に光を当て、能寺の変が起きた必然が説かれます。 第二章以降は、光秀、

    本能寺 張り巡らされた謀殺計画 〜「信長の革命と光秀の正義」安部龍太郎 - ことばを食する