NXPセミコンダクターズは2012年4月11日、東京都内で記者会見を開き、次世代車載LAN規格として知られるFlexRayに対応する同社のトランシーバICが、国内自動車メーカーが開発中の量産車に採用されたことを明らかにした。 同社でグローバル オートモーティブ セールス&マーケティング担当バイスプレジデントを務めるDrue Freeman氏は、「具体的な企業名や車両の市場投入時期などについては答えられない。しかし、ある国内自動車メーカーが、当社のFlexRay対応トランシーバICを使って量産車を開発していることは確かだ」と語る。 FlexRayは、自動車の走る、曲がる、止まるといった走行に関わる制御系システム向けに策定された車載LAN規格である。現在も制御系システムで広く利用されているCAN(Controller Area Network)の10倍となる10Mbpsという最大通信速度をはじ