フューチャーアーキテクトの創業者、金丸恭文(61)は、7月1日付で社長を副社長だった東裕二(60)に譲り、会長CEO(最高経営責任者)になった。「まだやらなくてはならないことがある」と言っており、実態は変わらない。相変わらず、政府関係を含めて社外の仕事が立て込み、多忙である。 金丸を20歳代のころからよく知るウシオ電機の牛尾治朗会長(84)は、金丸の今後をこう見ている。「経済界の中枢を担う人物の一人になるでしょう」と。理由は「これからはIT(情報技術)の本質が分からない人間には社会変革を起こせない。彼は実際に銀行や病院などの基幹システムを作る仕事をしてきており、社会的な広い視野も持っている」。 さらに「ウシオ電機も、商品や市場がどんどんデジタル化が進む。それで先日の株主総会で金丸君に社外取締役になってもらいました」と言う。金丸にとって「私の恩師」と呼ぶ牛尾との出会いがなかったら、人生はだい