授業デザインの要は「スキル」から「感性」へ 体育の学習では自身の演技をグループで振り返り、次につなげるための思考場面の時間を大事にしている。従来ビデオカメラ等で撮影した演技の動画は、PCやデジタルテレビで閲覧し振り返る方法が一般的であったが、その際ICT機器の準備およびデータ転送の手間、タイムラグが常に課題であった。ところが2011年春にiPad2が、動画・静止画をフロントカメラおよびバックカメラで撮影できる機能を備えて登場した。これにより従来のICTの組み合わせによる振り返りの活動が、iPadだけで可能となった。 「撮影機能」活かして振り返り その後iPadの撮影機能を生かした、アイデアにあふれた心温まる実践が積み重ねられている。とかく性差による学習意欲の差が課題であった技術科におけるロボットづくりの題材では、リンク機構の工夫では男子が、iPadによる撮影およびグループでの振り返りの場面