医療・介護人材や財源の不足が騒がれる昨今、高齢者になって身体機能が低下したり、障害を持って生まれたりと、身体のダイバーシティがあっても自分らしくいれる社会はどのようなものか。 「現代の魔法使い」と呼ばれる落合陽一と、「VR認知症」などVRコンテンツの開発や、サービス付き高齢者向け住宅を運営する下河原忠道の対談(モデレーター:デジタルハリウッド大学院 木野瀬友人)を通して、介護・ダイバーシティとテクノロジー融合を模索した。 介護にもビジネスの論理を入れるべき 下河原忠道(以下、下河原):介護そのものに対するイメージが悪いため、働いている人たちのモチベーションは上がらないし、業界も衰退してきています。にもかかわらず、ニーズは右肩上がりに増えている。その悪循環をドラスティックに変革しなければならないタイミングに来ています。 私はその変革を、テクノロジーの力を活用して行なうのが良いのではと考えてい