タグ

ブックマーク / morningrain.hatenablog.com (3)

  • 小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな

    ここ最近話題になっている「右傾化」の問題。「誰が右傾化しているのか?」「当に右傾化しているのか?」など、さまざまな疑問も浮かびますが、書はそういった疑問にさまざまな角度からアプローチしています。 実は、国民意識に関しては特に「右傾化」という現象は見られないが、自民党は以前より「右傾化」しているというのが、書の1つの指摘でもあるのですが、そのためか、執筆者に菅原琢、中北浩爾、砂原庸介といった政治学者を多く迎えているのが書の特徴で、編者は2人とも社会学者であるものの、社会学からの視点にとどまらない立体的な内容になっていると思います。 目次は以下の通り。 総 説 「右傾化」ではなく「左が欠けた分極化」  小熊英二 第I部 意 識 1 世論 世論は「右傾化」したのか  松谷満 2 歴史的変遷 「保守化」の昭和史――政治状況の責任を負わされる有権者  菅原琢 第Ⅱ部 メディア・組織・思想 1

    小熊英二、樋口直人編『日本は「右傾化」したのか』 - 西東京日記 IN はてな
  • 2010年代、社会科学の10冊 - 西東京日記 IN はてな

    2010年代になって自分の読書傾向は、完全に哲学・思想、心理、社会、歴史といった人文科学から政治、経済などの社会科学に移りました。その中でいろいろな面白いに出会うことができたわけですが、基的に社会科学の、特に専門書はあまり知られていないと思います。 人文科学のは紀伊國屋じんぶん大賞など、いろいろと注目される機会はあるのに対して、社会科学のはそういったものがないのを残念に思っていました。もちろん、いいは専門家の間で評価されているわけですが、サントリー学芸賞などのいくつかの賞を除けば、そういった評価が一般の人に知られる機会はあまりないのではないかと思います。 そこで社会科学のの面白さを広めようとして書き始めたこのエントリーですが、最初にいくつか言い訳をします。 まず、「社会科学の」と大きく出たものの、法学や経営学のはほぼ読んでいませんし、以下にあげたを見てもわかるように社会

    2010年代、社会科学の10冊 - 西東京日記 IN はてな
  •  東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』 - 西東京日記 IN はてな

    東浩紀の小説なんだけど、これは面白い! イーガン的な量子力学を使った多重世界を舞台に、村上春樹から赤木智弘から秋葉原事件からエロゲーからP・K・ディックから郊外論からベーシック・インカムからセカイ系と決断主義から私小説的なものまで、近年、東浩紀が言及したものがすべて詰め込まれている小説。それでいて、小説としてかなりスマートにまとまっている。正直、予想以上にうまいです。 これだけいろいろなものを詰め込んで、なおかつ、小説としてのまとまりや読みやすさを失わない小説家というと、海外だとリチャード・パワーズあたりでしょうか? 反論も当然ありそうですが、個人的にはこの『クォンタム・ファミリーズ』を読んで、リチャード・パワーズの小説を思い起こしました。 35歳の芥川賞候補作家の元に届いた2035年からのメール。 そこから始まる、ありえたはずの自分、ありえたかもしれない家族、生まれたかもしれない子ども、

     東浩紀『クォンタム・ファミリーズ』 - 西東京日記 IN はてな
  • 1