2020年7月21日のブックマーク (3件)

  • 滞仏日記「やっと旅先の息子と話すことが出来た。彼が見つけた幸せとは」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「やっと旅先の息子と話すことが出来た。彼が見つけた幸せとは」 Posted on 2020/07/12 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、息子がアンナちゃんの家族と夏休みの合宿旅行に出てから一週間ほどが経った。毎日、「Ca Va?(元気?)」とメッセージを送っていたが、「oui(うん)」しか戻って来ないので、それが何日も続くものだから、さすがにこのやりとりだけじゃいかんと思って、ついに、父ちゃんは重い腰をあげ、息子に直接、電話をかけることになった。 「毎日、何してんの? どんな生活おくってるの?」 「うん、楽しいよ。大丈夫」 「あのさ、大丈夫って、もうちょっと具体的に教えてくれない? 一応、ひと様の家に息子を預けてる親の身としては心配なんだよね? 手伝いとかしてんの?」 「あ、ご飯たべたら、ぼくも器洗ってるよ。順番で片づけないとならないんだ」 「へー、

    滞仏日記「やっと旅先の息子と話すことが出来た。彼が見つけた幸せとは」
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    hiroe-k-0606 2020/07/21
    外に出ることの大切さを感じるお話。自分の家に当てはめて考えながら読みました。
  • 滞仏日記「息子が働きたいと言い出した」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「息子が働きたいと言い出した」 Posted on 2020/07/17 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、ランチが終わり、ソファにふんぞり返って寛いでいると、息子がやって来て、ちょっといい? と言った。ぼくは半身を起こし息子と向かい合うことになる。ちなみに、今日のランチはかつ丼であった。どうしてもかつ丼がべたくなって、奮闘して作ったのだけど、ダシのしっかり染みた最高に美味いかつ丼が出来上がった。日の味である! 「どうした?」 とぼくが言うと、息子は 「お金が必要なんだよ」 と言い出した。 「毎月、お小遣いあげてるだろ? あれじゃ足りないの?」 フランスの平均的な高校生のお小遣いを調べ、毎月月初めに息子に30ユーロ(3600円)を渡している。 「ウイリアムとかアレクサンドルとご飯をべに行くと、だいたい毎回10€くらいかかるんだ。みんなでランチ

    滞仏日記「息子が働きたいと言い出した」
    hiroe-k-0606
    hiroe-k-0606 2020/07/21
    ほっこり
  • 滞仏日記「死にたいと思ってもいいから、生きなさい」

    JINSEI STORIES 滞仏日記「死にたいと思ってもいいから、生きなさい」 Posted on 2020/07/20 辻 仁成 作家 パリ 某月某日、ある日、不意に誰かがが自らの手でその人生を終わらせたという知らせを聞く時、しかもその人がまだ若く輝いていて、その死の理由も思い当たらない場合、残された多くの人たちの心の中にぽっかりと穴があき、電源が落ちるように不意に力が消えうせたりすることがある。それは、きっと同時代的にこの星の上で生きているという連帯感に穴があくからなのだろう。寂しいを通り越して、得体の知れない心の不安を覚えるのだ、それはつかみどころのない不快なもので、その不快はもちろんその死んだ人に向けられたものじゃなく、生きることのあまりの不条理な状態への混乱が引き連れてくるささくれだつ気持ちに他ならない。 病気や事故ならばまだなんとか仕方ないと自分に言い聞かせることも出来るかも

    滞仏日記「死にたいと思ってもいいから、生きなさい」
    hiroe-k-0606
    hiroe-k-0606 2020/07/21
    時々読み返す。