お店に入った瞬間、「ああ、ここは "TOKYO"だ」と思った。 薄暗い照明、芸術品のような一皿、品よくグラスにおさまるアルコール、そして都会の夜を彩るきらびやかな人たちの集まり。 寝坊してすっぴんで走ったり、友達と酔っぱらってゲラゲラ笑いながら歩いたり、そうやって過ごすいつもの「東京」ではなくて、ここは「TOKYO」なんだと。 *** 夜になると街灯ひとつないような田舎から東京に出てきて、もうすぐ10年が経とうとしている。 いつか地元に帰りたいとは思うけれど、この街が私の心をつかんで離さないのは、きっとこの「TOKYO」なのだと思う。 昔はあんなに憧れた東京も、住んでしまえばもはや当たり前の日常で、地元の友人に憧れられるような生活をしているわけではなくて。 住めば都というけれど、正しく表現するなら「住めば地元」だろう、と思う。 普段の生活を振り返ってみると、地元の暮らしとそう大差があるよう
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