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ブックマーク / note.com/qzqrnl (66)

  • "近視眼"がすべてを壊す|最所あさみ

    最近、『長い目で見ること』『永続的に発展すること』について考える機会が増えました。 以前書いたこちらの記事も、まさに『ときを超えるブランド』がどうやってできるのかを考えたもの。 私は一瞬の成功にはあまり興味がなくて、長く淡々と愛されるものを作っていきたいと思っています。 このnoteもまったく同じ思いで書いていて、たまに気合いをいれて書くコンテンツはあくまでステージを広げるための起爆剤であって、それ単体のPVではなくそこからどれだけフォロワーに転換してくれたのかだけを見ています。 PVという一過性の数字に惑わされると、意識がどんどん『バズること』に向いていきます。 そして数字を追うことだけを考えると、専門のビジネス領域で戦うよりももっとマス向けのテーマを書く方が数字が伸びる。 つまり、向かうところが恋愛や漠然としたキャリアの話に向かっていってしまうのです。 もとからその領域で書きたいのであ

    "近視眼"がすべてを壊す|最所あさみ
  • 人を「褒める」ということ|最所あさみ

    私は常々、褒めて人を動かす風潮に違和感を持っていて、『とりあえず褒めとけばええやろ』という姿勢に敏感なタイプです。 自分が相手を動かしたいから、という主語が自分になっている褒め言葉と、心から『素敵!』と感じたからこそ自然と出てくる褒め言葉は、似ているようで、やっぱり違う。 その違和感の正体はなんなのだろう、と考えてみて思ったのは、当に人を動かす褒め言葉は『わかる』に近いということです。 ただかわいいとか上手とかの表面的な言葉ではなくて、自分という人間をわかってもらえたという感覚。 それこそが人の心に届く褒め言葉なのではないかと思うのです。 褒めてくれる人によって嬉しさが変わるのもきっと同じ理由で、『この人にわかってもらえた』ということが大切なんですよね。誰でもいいわけじゃない。 つまり、褒めるという行動自体が人を動かすのではなくて、相手がほしい言葉を差し出すことが人を動かすことにつながる

    人を「褒める」ということ|最所あさみ
  • 本当の強さは、 "耐える"ことからはじまる|最所あさみ

    楽しかった2泊3日の #mediacruise の旅が終わって、ふと思ったこと。 足を運ぶたびに感じるこの地域の強さの源泉は、 "耐える"強さなのかもしれない、ということ。 でもそれはじっと耐え忍ぶ "我慢"ではなくて、未来に希望があるとわかっているからこそ、一歩一歩確実にやっていこうという "希望"なのだと3回めの訪問でやっと理解することができました。 この土地の人たちは、自分の仕事がずっと先の未来でも価値があるものだと信じている。 その思いこそが、強さを生み出す一番の源泉なのだと。 *** 有田の取材で、瑠璃の発色が美しい坂窯陶工房さんを訪れたときに印象的だったのは、坂さんの『いい温度を見つけるまでに、10年はかかりましたね』という言葉でした。 瑠璃釉は深い群青色が綺麗な釉薬ですが、とても難しい釉薬ではじめは100個作って98個が割れて売り物にならないような状況だったのだとか。 コ

    本当の強さは、 "耐える"ことからはじまる|最所あさみ
  • 『どれだけ届くか』ではなく『誰に届くか』の時代へ|最所あさみ

    メディアといえば、これまで『何万PVあるか』という指標で語られることがほとんどでした。 そこからインスタグラマーの台頭もあいまって『何万フォロワーいるか』に移り、さらにエンゲージメント的な視点で『何百いいねされているか』『フォロワー対比のいいね数がどれだけあるか』という指標に徐々に移ってきたのが今の状況だと思います。 そしてここからはそうした数字に現れる指標だけではなく、『誰に届くか』が重視されるようになるのではないか、というのがここ最近私が考えていることです。 そう考えるようになったのは、昨年の半ばあたりから自分が書いたものが予想以上に読まれたり、少しずつフォロワーが増える中で、『バズらない技術』がこれから必要とされていくのではないか、と感じたことが根底にあります。 というのも、情報はたくさんの人に届けば届くほどいいわけではなく、ある閾値を超えると害悪にすらなると身をもって体感したからで

    『どれだけ届くか』ではなく『誰に届くか』の時代へ|最所あさみ
  • コミュニティの核は「教祖型」だけじゃなく「黒子型」もあるはず|最所あさみ

    最近、アーティストのファンクラブを見ていて、「これはまさに教祖型ファンクラブの最たるものだな」と感じました。 中心にアーティストがいて、その人のライブに優先的に行ったり、特別な商品がもらえたり、ちょっとだけ距離がある「憧れ」だからこそ人が熱狂して集い、横のつながりができていく。 これが教祖型コミュニティの基だと思います。 コミュニティには核となるものが必要なので、こうした教祖型コミュニティがわかりやすく楽ではあるのですが、私は人に崇拝されるのが苦手なので、もし自分がコミュニティを作るとしたらこのかたちは難しそうだなあ、と思っていました。 しかし、世の中のコミュニティのすべてが教祖型なわけではないはず。 核になる人が黒子にまわるパターンもあるのではないかと思うのです。 私はイベントが終わるとみんながそれぞれにキャッキャしているのを見守るのが好きなのですが、その場合の私のやりたいことは「場を

    コミュニティの核は「教祖型」だけじゃなく「黒子型」もあるはず|最所あさみ
  • マガジン購読者限定で、今考えていること(ご意見ください的な話)|最所あさみ

    「知性ある消費を作る」をミッションに掲げ、日々考えたことを「思索綴」というマガジンに綴っています。海外小売の情報などはCEREAL TALK @cerealtalkjp のnoteでShopifyアプリ研究などを執筆。Podcastもやっています!時々野球noteも⚾️

    マガジン購読者限定で、今考えていること(ご意見ください的な話)|最所あさみ
  • 本当に全員が努力すべきなのか?|最所あさみ

    先日、大変尊敬しているC先輩にお会いしたところ 「有料記事よかった!ああいうのをいっぱい書いた方がいい!」 とアドバイスいただいたので、調子に乗って今日も「無料で公開するにはギリギリのネタ」を書いてみたいと思います。 この記事、あんまり小売関係ないけどな…!

    本当に全員が努力すべきなのか?|最所あさみ
  • 時を超えるものに共通する潔さ|最所あさみ

    昔からなぜか、「長く愛されてきたもの」が好きだった。 中学の部活で武道を選んだのはたまたまだったけれど、「剣道とは、剣の理法の修練による人間形成の道である」というフレーズはいまだに諳んじられるくらい好きだったし、着物もずっと好きで、祖母にせがんで着せてもらったり、和ダンスに入った着物を眺めるのも好きだった。 そして大学時代のアルバイト先にGODIVAを選んだのもその歴史の豊かさとブランドのヒストリーに惹かれたからだったし、就職先を「百貨店」ではなく「三越伊勢丹」で選んだのも、越後屋から連綿と続く歴史ゆえだと思っている。 私は「時を超えるもの」が好きで、自分自身が作るものもできるだけ長く愛されてほしいと思っているし、永続的な仕組みにできるかどうかの意識も人より強いと思う。 「残ったものがいいもの」とは必ずしも言えないが、「いいものは残る」ということは確実に言える。 「時間」というフィルターは

    時を超えるものに共通する潔さ|最所あさみ
  • "インターン"から"アシスタント"の時代へ|最所あさみ

    最近、私のまわりで「アシスタント募集」がプチブームです。 【親方増量】ライター編集者に教育の機会を増やす!弟子をシェアして育て合う「パラレル親方」(※募集終了) 伊佐知美のアシスタントを募集します。(※募集終了) アシスタントを募集してます(切実)(モリジュンヤさん) 【アシスタント募集】“聞く力”を武器に一緒に文化をつくりましょう(くいしんさん)(年末まで募集) 編集ライターのアシスタントを募集します(小山さん) この状況を見て、ふとこんなツイートをしたところ予想以上の「いいね」がついたのですが、これはアシスタントを欲している大人たちからのいいねなの、か…?? これはわりとふざけてつぶやいたのですが、後から考えてみて、もしかしてこれからはインターンより個人のアシスタントの方が人気になる時代がくるのかも?と思いはじめました。 なぜならば、仕事は「何をするか」より「誰とやるか」が大事だから。

    "インターン"から"アシスタント"の時代へ|最所あさみ
  • 私たちは、会社の何を受け継いでいくべきなのか|最所あさみ

    最近、「伝統」について考える機会が増えました。 私はもともと伝統あるものが好きで、長い時間をかけて削ぎ落とされてきた芯のようなものに愛を感じるのですが、ただそれを「守る」という態度については、常々懐疑的な姿勢を持ってきました。 伝統が「伝統」として流通してしまったら、いつかそれが「足枷」になってしまう。 だからこそ、「伝統」は守るものではなく、あくまで攻め続けるための武器の一つだと認識しなければならない。私はそう思っています。 最近は「会社」というものに対しても似たようなことを考えていて、そもそも会社の中心にあるのは何なのだろう、とよく自問自答しています。 会社の名前。社員の雇用。会社の資産。 何がなくなったら、その会社でなくなってしまうのだろう、と。 これまではずっと名前、つまり「のれん」を守ることがすなわち会社を受け継いでいくことだと思ってきたのですが、最近はなんだかそれも違うような気

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  • プロデューサーという仕事。|最所あさみ

    先日書いた「"論者"の道と"実行家"の道」という記事をきっかけに、改めて「有言実行」ということについて考えているここ最近。 そんな中、たまたま聞いたポッドキャストのテーマがまさに「口だけの人」。 話の中で出てきた言い回しに、なるほどと膝をうつ思いでした。 上記の発言は、松竹の奥田誠治さんのもの。日テレビのプロデューサーとして映画事業を大きくしてきた方です 奥田さんは、昔から通知表に「発想は豊かだけど実行が伴わない」と書かれてきたそう。 しかし、テレビ局のプロデューサーという仕事はむしろ、そういう人にこそぴったりなのだというお話でした。 今は「実行が伴っていること」が重視される時代ですが、それはともすると「自分ができることの範囲でしか考えない」という状態も生み出します。 自分の手元のカードを並べてみて、どれを使えば自分がやりきれるかが発想のベースになってしまうのです。 しかし、それでは当た

    プロデューサーという仕事。|最所あさみ
  • 「なんで、中目黒を選んだんですか?」中目黒男子のファッション事情。 #私たちの買い物白書|最所あさみ

    「現代はモノが売れない」と言われますが、人はモノを買わなくなっているのではなく、買いたいものが変化しているにも関わらず、供給側が時代に追いつけていないだけなのではないでしょうか。 そんな思いからはじめた「#私たちの買い物白書」。 大学生やOL、ママといった立場の違いや職業の違い、居住地の違いなど、それぞれの属性でどのように購買行動が異なるのかを探るインタビューシリーズです。 第六弾となる今回は、シリーズ初の男性へのインタビュー!オシャレ男子の代名詞・中目黒在住の3人に、リアルな買い物事情を伺いました! 【目次】 1.○歳以上で中目黒に住むのはダサい!?男子の目から見た"まち"の色 2.男子がファッションに目覚めるタイミング。 3.20代後半男性は雑誌の空白地帯!中目黒男子が読んでいるもの。 4.中目黒男子がよく行くお店、教えてください! 1.○歳以上で中目黒に住むのはダサい!?男子の目から

    「なんで、中目黒を選んだんですか?」中目黒男子のファッション事情。 #私たちの買い物白書|最所あさみ
  • 背中を預ける覚悟|最所あさみ

    昔から、あらゆる分野で80点がとれるタイプだった私。 俗にいう「器用貧乏」というやつです。 なんでも一人でできると言えば聞こえはいいけれど、自己完結しがちだからこそ、チームを組む相手の選び方にはずっと悩んできました。 もちろん、できないことはたくさんあります。 走るのは遅いし、経理や事務作業もあまり得意ではありません。 ただ、そういう「スキル」のようなものは、お金を払ってアウトソースすればいいものなので、チームを組むという感覚とは別のもの。 考え方の癖や資質、そういうものが、私はよくも悪くも中庸で、あらゆる考え方を行き来できてしまうのです。 典型的なのは、感動する映画をみたあとにものすごく泣いたり笑ったりしたあと、「自分の感情がなぜ動いたか」をスッと冷めた目で観察するとき。 自分自身が感動屋さんなので、熱狂する人やファンの心理が体感としてわかる。でも、冷静に分析して体系化することもできる。

    背中を預ける覚悟|最所あさみ
  • 「多動力」から「不動力」への揺り戻し。|最所あさみ

    私は、世の中には「揺り戻し」と「不可逆性」の2つの性質があると思っています。 前者はある変化に対して、その逆の現象が起きること。デジタルが進むほどアナログの価値が上がっていくという変化がまさにこれに当たります。 ただ、そこで起きる揺り戻しはあくまで限定的なもので、あくまで傍流であることがほとんど。 主流となる変化は不可逆であり、二度と「不便だった頃」には戻りません。 今自分はどちらの流れに乗ろうとしているのかを見極めることが、戦略を見誤らないためのポイントだと思っています。 そんな中で最近思うのは、「多動力」ブームの揺り戻しとして、あえて自らは動かずにどっしりと構えておく「不動力」の価値が上がるのではないか、ということ。 これは自戒を込めてですが、ここ最近「多動力」という言葉が、忙しいことは善である、という風に曲解されている節があるように感じます。 来正しい多動力の使い方はある一の軸に

    「多動力」から「不動力」への揺り戻し。|最所あさみ
  • "ファッション"とは、知的な趣味である。|最所あさみ

    ファッションや小売に関わる中で感じる問題のひとつが、世の中全体におけるファッションの地位が低いということ。 洋服が好きというとチャラチャラしているように見られるし、知的な層は見た目に頓着しないという空気があります。 特に故・スティーブ・ジョブスの「判断力を無駄に使わないために、洋服はいつも同じものを着る」という習慣が有名になってから、「ファッションにこだわるのはダサい」「いつも同じコーディネートの方がかっこいい」という風潮に拍車がかかったように感じます。 ただ、ほとんどの人はそこで節約した判断力を「今日のランチは何をべるか」「夜はどこに飲みに行くか」に消費してしまっていて、ファッションとしてジョブズの哲学を真似ているだけなんだろうなと思わされることもしばしば。 であれば、一般人の私たちはもっとTPOに合わせて自分をラッピングするものを選ぶ方が、よっぽど最終的な成果に近づくのではないかと思

    "ファッション"とは、知的な趣味である。|最所あさみ
  • それは、本当に「コミュニティ」で解決すべき課題だろうか?|最所あさみ

    独立して早3ヶ月が経ち、コミュニティマネージャーとしてのご相談をいただくことが増えてきました。 お金をいただいてコミュニティを作るというのは独立してはじめたことですが、ありがたいことにどのコミュニティでものびのびとやらせていただいています。 ただ、最近あまりに「コミュニティ」というワードがブームになりすぎて、そもそもコミュニティを作ることが当に正しいのかを検証できていないプロジェクトが多いように感じます。 よく「最近のコミュニティへの関心の高まりには、コンテンツマーケティングが流行った時と同じ空気を感じる」という話をするのですが、質的に正しい方向だとしても、表面だけを見て「やってみよう」という軽い気持ちで手を出すと負の遺産になってしまう可能性があるのが、メディアやコミュニティの難しいところです。 コンテンツマーケティングやオウンドメディアは、今でこそブームが落ち着き、質を理解した上で

    それは、本当に「コミュニティ」で解決すべき課題だろうか?|最所あさみ
  • 【図解】赤文字・青文字はもう古い。細分化される私たちの新しい「カラー」|最所あさみ

    「赤文字系」「青文字系」という言葉をご存知でしょうか。 古くからある女性誌の分け方のひとつで、端的にいうとモテ系か否か、というざっくりした区分です。 赤文字系で代表的なのが、CancamやJJなどのモテ系女子大生向け雑誌。 彼女たちにとっては、「かわいい」が最高の褒め言葉です。 対して、青文字系は「Zipper」や「Cutie」など、個性的な装いを好みます。 洋服選びのポイントは、男性からの評価よりもとにかく「自分らしくあること」。 「おしゃれだね」「個性的だね」が彼女たちの喜ぶワードです。 このように、雑誌を含めた女性向けマーケティングは、赤文字系・青文字系の二軸で語られてきました。 しかし、ネットの発達によって好みがより細分化された結果、私たちはマーケティングにおいて、より多くの「カラー」を意識する必要がでてきました。 そこで今回は、私の主観ベースで最近の新しい「カラー」について解説し

    【図解】赤文字・青文字はもう古い。細分化される私たちの新しい「カラー」|最所あさみ
  • 好意は、距離に比例する。|最所あさみ

    ついこないだまで面白おかしく悪口を言っていた芸能人と直接会ったり話したりしたあと、すっかりファンになってしまったという経験はないだろうか。 こうした変化を人は「面と向かって何も言えない奴」とバカにするけれど、それは人の弱さというよりも、直接会うと好意が増すという法則が影響しているのではないかと思う。 人は、直接会った相手のことを公の場では悪く言えないようにできている。 関係が近づきすぎれば、「愚痴」というかたちで秘密裏に悪く言うことはあるかもしれないが、例えばその人が作ったものを公に貶したり、全世界に後悔するかたちで人格否定をするようなことはほとんどないはずだ。 つまり、「叩く」という行為は、相手との距離が遠いことによって同じ人間だという体感が伴っていないことによって起きる。 逆に言えば、人に好意を持ってもらうためには直に接する場を多く持てばよい、ということでもある。 この心理を活用してい

    好意は、距離に比例する。|最所あさみ
  • 凡人のイベント戦略|最所あさみ

    ここ数年でイベントの開催ハードルが低くなり、誰でも簡単にイベントを開けるようになりました。 それ自体は素晴らしいことですが、一方で主催者や登壇者のメンツが固定化し、あまり入れ替わらないという問題もあります。 むしろ登壇者になるような人たちは、そもそもイベントで聞く側に回ったことがないこともザラ。 ということは、イベントで学ぶことは意味がないのでしょうか。 私の現時点での結論を先に言ってしまえば、「ゆくゆく登壇者になる戦略をもたなければ意味がない」と考えています。 登壇者が一番勉強になるのは事実。でも、突然登壇できるのは天才だけよく「参加者よりも登壇者になる方が勉強になる」と言いますが、これは登壇経験者が100人いたら100人が頷くことだと思います。 人前で話すことで自分の考えが体系化されるのはもちろん、控え室や打ち上げで、他の登壇者と表立っては言えない「楽屋トーク」を展開することができます

    凡人のイベント戦略|最所あさみ
  • 好きな "人"が増えるほど、好きな "モノ"も増えていく。|最所あさみ

    最近めっきりモノを買わなくなったなあ、という方も多いのではないでしょうか。 私もそんな一人で、一時期はワンシーズンに10万円単位のお金を使っていた洋服代も、今となってはピーク時の1/4以下ほどで十分満足できてしまっています。 たまに「何に一番お金を使ってるんですか?」と聞かれて振り返ってみると、交際費やイベント、サロンなどの無形物が大半を占めていることに気づきます。 そもそも引っ越しに際してダンボール7、8個で収まるレベルでモノを持たない生活をしているので当たり前ではあるのですが、たしかに私もモノを買わなくなっている若者の一人なんだなあ、と個人レベルでも感じています。 小売の人間として悲しい現実ではありますが、今後こうした流れがさらに加速していくことは確実です。 今、「買う」の意味が変わりつつあるしかしこれまでの小売が新しい時代の流れに苦戦する一方で、新しいモノの届け方が生まれ始めています

    好きな "人"が増えるほど、好きな "モノ"も増えていく。|最所あさみ