今度出る旅行雑誌Transitに久々に登場します。 世界の発酵事情を紹介するコーナーを担当予定(あと特集対談インタビューも)。取材にあたって今の発酵デパートメントの状況を客観的に整理してみたのですが、もしかして世界の発酵…【続きを読む】
群言堂の宿、他郷阿部家のパッチワークされた舗石。味わいある。 山陰豪族ツアーから帰ってきました。 旅程は、島根県石見銀山の群言堂→広島県尾道→鳥取県智頭→岡山県西粟倉の三泊四日。 各地で色々な出会いがあったのだけど、石見銀山の群言堂と智頭のタルマーリーのことについてメモしておきます。 理想に向かって小さな工夫を積み上げる 石見銀山の群言堂は、松場トミさんと大吉さんが35年かけて閉山後の石見銀山の小さな村にアパレルブランドや宿、カフェ等を手作りして出来上がっていたブランドであり自治区のような場所(同行の青木さんの言葉を借りると「もののけ姫に出てくるたたら場」のような場)。 智頭のタルマーリーは、渡邉格さんとマリコさんが営むパン屋&ビール醸造所。その土地の穀物と野生の菌を使ったパワフルな発酵食を食べられる、世界中からファンが集まる場所になりつつある。 実際に足を運ぶとその世界観の強さは驚くばか
ただいま西日本に旅に出ています。 「山陰の豪族2.0に会いに行こう!」という思いつきで集まったのは、北欧暮しの道具店の青木さんと、greenzプロデューサーのおのっちさん(つまりいつものメンバー)。 1日目は、島根県石見銀山に、群言堂の皆さまを訪ねに。 (めちゃくちゃ手厚くもてなしてもらえました。声をかけてくれた久保田さん、ありがとうございます!) 35年かけてひたすら「自分たちらしさ」を積み上げていったその世界は、関わる土地の人たちの「インスピレーションの履歴」が見られるようで本当に得難い体験でした。 2日目は、大雪。積雪1m超の雪の峠道を越え広島県尾道についたら快晴の海が待っていました。 峠のうえの千光寺の周りはネコだらけ。海沿いの商店街には若い人たちがつくったおもしろい場所がチラホラ。これからどんどん面白い場所になっていきそうです。商店街を散歩した後、お寿司屋さんでプロデューサー談義
先週放送のラジオ、ゲストは岡山県西粟倉村で酒屋『日本酒うらら』を営む道前理緒さん。 ラジオ収録後、山梨で一緒に飲んだのだけれど、いやはや面白かった。 道前さんについて詳しくはこちら。 ・酒うらら・おいしい酒でみんなを元気に!酒屋と出張バーで、場所もジャンルも、自由に飛び越える バブル以降の地酒ブームには文脈があった さて。彼女の日本酒に対するセンスは、いわゆる「日本酒好き」のおじさんと全然違う。 昨今の日本酒のなかで良しとされるのは、水のように澄んでキレがよく、メロンのような香りがする吟醸酒を冷やしてくいくいと飲む「東北型」のもの。 しかし道前さんがセレクトするお酒は、かすかな黄金色で、麹の旨味が詰まった燗酒で飲んで美味い「山陰型」のものだ。僕は北陸や東北で仕事することが多かったので、この「西の酒」の出会いはサプライズで、楽しいものだった(ちなみに僕の師匠である農大の穂坂先生も西の燗酒が大
twitterでつぶやいたものをブログにまとめておきます。 こないだ編集者の鳥井くんが雑誌TURNSの取材でうちに来た時のおはなし。 「豪族2.0」のキーワード初出の僕のブログを読み返してみると「地方には豪族が出現し、都市部では領地を持たない海賊が台頭する」と書いてある。鳥井くんたちのようなメディアの存在は、海賊。みんな豪族を目指すわけじゃない。 ・『豪族2.0』〜中央を離れ、理想のクニをつくる実力者が生まれる 現代を南北朝時代に見立ててみる 昨今のWEBメディア隆盛の流れは、明治期の模倣だと書いた。 それと同じように、現代の時代の変動を南北朝時代に見立ててみるのが最近の僕の楽しみ。 鎌倉幕府が崩壊していくなかで、権力の分散化と地方化が起こっていく。そのなかで、後に天下統一を争う地方豪族が生まれる。 そしてこの時代が面白いのが、朝廷も南北に分裂するところなのさ。後醍醐天皇が都の南郊外に独立
今年は二週間前倒しで年末の仕事を片付けた。 長野県木曽町から依頼されたアニメの制作に集中するためだ。 アニメ制作は本当に大変だ。実はこれで4作目になるのだけど、毎回ノイローゼになりそう(そういえば去年の今頃も確か『こうじのうた』のアニメの追い込みをしていたな)。 で。今回の木曽町のアニメは4作目にして最大の壁にぶちあたっている。 ついに「本物のアニメーション」をつくるという段階が来てしまったのであるよ。 では『てまえみそのうた』や『こうじのうた』は何なのかというと、これは「動くグラフィックデザイン」なのであるよ。 「えっ、どっちもアニメーションなんじゃないの?」 うんまあそう言えなくもない、というか僕もそう思っていた。 しかし実はこの2つは別物なのだね。 「動くグラフィックデザイン」は基本的に「何らかの情報を映像として直感的に伝える」という表現だ。手前みそづくりや麹菌の生態を伝えるために歌
いつも読むのを楽しみにしているブログに、チェコ好きさんとヒビノケイコさんのブログがある。この二人のブログを読んでいると「おお、才能あるなあ」と思う(←僕がこんなこと言うのも恐縮ですけど)。そしてとても懐かしい気持ちになる。それはどんな気持ちなのかというと、美術の予備校〜大学の文学部に通っていた時代の頃に感じたもの。 別に僕が改めて言うまでもないが、昨今「表現」に関して言えば女子のタレントに分がある(最近はビジネスでもそうかも)。 なぜかというと、思春期の早い頃から読書だったり映画だったり文化的リソースに接する機会が多いのと、同時代の男子に比べて表現に「虚勢」がないからだ。平たく言うと「オレってこんなことまで知ってんだぜ」という愚かなマウンティング行為に手間を割くことなく、「ワタシはこう感じ、ワタシはこう思う」というメッセージを軽やかに表現することができるからだ。 「また印象論ばっかりだなヒ
ヒラク@ヨーロッパ滞在中です。パリショックを一旦抜けだして、平常運転に戻ります。 さて、イタリア、ボローニャの続き。 今回はデザイナー視点も交えて街歩きの様子をお届けします。 前編はこちらから:【ヨーロッパ街歩き】ボローニャを高速早回しで歩いてみました。 「ベタなくらいトラディショナル」が気持ちいい ボローニャを歩いていてまず感じたのはコレ。 中世から変わらない(たぶん変えない努力をいっぱいしている)赤レンガの町並み、路地に開けるマーケット、ワインやハムのお店の佇まい…。 「どうだ!コレが俺たちの伝統だ!」という自信に満ち溢れた雰囲気が気持ちいい。 14世紀頃から変わらない町並み。360℃でこの景観が広がる。 僕が滞在していたホテル。アパレルのアトリエの一角を間貸しするという謎のシチュエーション。可愛くて気持ちいい部屋でした。 例えば日本だと「これぞトラディショナル!」というものをそのまま
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