楽天は2日、クレジットカード事業を再構築すると発表した。カード事業子会社「楽天KC」(福岡市)の「楽天カード事業」を会社分割により楽天クレジット(東京)に移管したうえで、楽天KCを金融業のJトラスト(大阪市)に譲渡する。これに伴い、楽天は楽天KCに対して保有する劣後ローンなどの債権130億円を放棄。また、株式売却損などで2011年12月期連結決算に約1千億円の損失を計上、最終損益が赤字に転落する可能性があるという。 保有する楽天KC株は、Jトラストに対し45億円で売却。また、債権放棄対象を除く貸付債権370億円も同額で譲渡する。一連の再編は8月1日付で実施する。再編に伴い、楽天クレジットは「楽天カード」、楽天KCは「KCカード」に社名変更する。 貸金業に対する規制強化など、クレジットカード事業を取り巻く環境が厳しくなっていることに対応、今後も高い成長が見込まれる楽天カード事業にさらに経