学校法人「森友学園」(大阪市)への国有地格安売却問題で、衆院予算委員会は23日午後、同学園の理事長退任を表明した籠池泰典氏の証人喚問を行った。 籠池氏は国有地の定期借地契約について、安倍晋三首相夫人の昭恵氏付の政府職員が財務省に照会したことを示すファクスの存在を明らかにした。昭恵氏から寄付金100万円を受け取ったとも重ねて主張、首相は否定した。野党は真相究明のため、昭恵氏の証人喚問を要求した。 籠池氏は、鑑定額の1割強で昨年6月に払い下げを受ける前の国有地(大阪府豊中市、8770平方メートル)の定期借地契約の期間延長に関し、「私が昭恵夫人に電話し、すぐに(昭恵氏が)秘書に連絡をされて私に連絡があった」と説明。昭恵氏付の政府職員から財務省国有財産審理室長に照会した結果として、「ご希望に沿うことはできない。夫人にも既に報告している」との回答をファクスで得たことを明らかにした。 政府も23