60歳、女性。60歳、女性。腹痛、呼吸困難、複視をきたした。 本患者は喘息、逆流性食道炎の既往がある。 入院の前までは特に何もなかった。しかし嗄声、声の出しにくさ、唾液が口から流れ出るといった症状が出現した。その後、嘔気、腹痛が出現・増悪し、呼吸困難を認めた。その夜、救急室に搬送された。 全身状態は、発熱なく、血圧星状、速脈117/m、呼吸数・酸素飽和度は正常である。腹痛を訴えるも腹部は軟、圧痛は認めない。その他神経所見も含めて異常を認めない。 (中略)その後、小腸閉塞を疑われ、鼻腔咽頭チューブを挿入された。その間に水平性の複視を訴え、会話困難が2時間程度で進行した。その後当院に搬送される。 当院での神経学的所見で、瞳孔左右差なし。対光反射は迅速、良好。外眼筋運動は良好。眼振を認めない。 舌の前方突き出しが困難であるが、その他、知覚障害なし、神経学的所見は問題なかったものの、病院で1時間、