脳卒中早期の痙縮におけるA型ボツリヌス毒素療法:より幅広い治療手段の提供 Int J Neurorehablitation 2016 痙縮の治療のためにA型ボツリヌス毒素を使用することは何年にもわたって確立されており,最近では脳卒中慢性期の患者における第一選択の治療と考えられている.その有望な効果をもって,ボツリヌス毒素は今や種々の神経筋の障害や生化学的な障害,拘縮予防,ジストニア,連合反応,疼痛を治療する目的で,脳卒中後の痙縮を治療できるような早期の神経リハビリテーションと併用される.個別的な理学療法単独と対比した,脳卒中の早期リハビリテーションの補助療法としてのボツリヌス毒素の効果は,リハビリテーション治療におけるもう1つの包括的治療手段を示唆するための,このレビューにおける良い例である. 脳卒中後のボツリヌス毒素療法を早期に行った方が効果的であるというレビューである. 痙縮は単純な筋