寺の地図記号「卍」はナチスを想起させるので不適当──国土地理院はこのほど、訪日外国人が分かりやすいようにする外国語版地図記号や地名などの表記ルールについて、有識者会議がまとめた報告書を公表した。これを受けた地図記号を年度内に作成して公表し、民間などにも活用を促していく。広く利用されるネットサービスにも影響がありそうだ。 外国人向け地図記号では、既に利用されているピクトグラム(絵記号)との整合性や見やすさを重視した上で、外国人に東京・浅草の浅草寺周辺などでアンケート調査した結果を踏まえ、外国人観光客が必要とする18の施設について、推奨する記号をまとめた。 ホテルはベッドのデザインが推奨され、「H」マークは病院(Hospital)などと混同されるので不適当とされた。寺院は2万5000分の1地形図では「卍」記号だが、「アンケート調査でナチス・ドイツを連想させるという意見が多数あり、不適当と判断」