「大清水」というミネラルウォーターを覚えているだろうか。1980年代の半ばくらいから東日本のJR(国鉄)駅の自販機で売られていた、缶入りのミネラルウォーターだ。一時期は「源水」なる堂々たるネーミングで販売されていたこともある。まだまだ“水を買って飲む”というのが定着していない時代、駅の自販機で燦然と輝く「源水」の二文字はなかなか衝撃的だった。 実はこの「大清水」、上越新幹線大清水トンネル掘削工事の際に湧き出た地下水を利用したもので、現場の作業員たちが「この水はうまい!」と言っていたのが商品化のきっかけだったという。まさに国鉄、JRでなければあり得なかったミネラルウォーターのブランドというわけだ。そして今、「大清水」という名前こそ失われたが、「FromAQUA(フロムアクア)」という新しい名を与えられて変わらずに駅の自販機で売られ続けている。もちろん味はかつての「大清水」「源水」と同じままだ
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