仙台市泉区で4月、常盤木学園高校教諭、松本秀夫さん=当時(56)=が殺害された事件に絡み、松本さんが3月に頭などに大けがを負った事件についても、すし店経営の梅原啓容疑者(27)=殺人容疑で逮捕=が「木製バットで襲った」と認める供述をしていることが13日、捜査関係者への取材で分かった。 この襲撃が不動産会社役員の松山哲士容疑者(38)=同=の指示だったことも示唆。宮城県警泉署捜査本部は、殺害事件の数カ月前には松本さんの妻、美代容疑者(44)=同=を含めた3人の間で殺害計画が固まっていたとみて調べている。 捜査関係者によると、松本さんは3月1日夕、勤務先の高校の謝恩会に出席した後、深夜まで同僚2人と酒を飲んで帰宅。翌2日に頭から血を流し、歯が折れるなどした状態で出勤し、体調が急変したことから救急車で病院に運ばれ、そのまま入院した。松本さんは当時、「転んで、側溝に頭から突っ込んだ」などと説明した