9月6日の地震で被災した自治体の復興に役立ててもらおうと、札幌市豊平区の男性が6日、札幌市や北海道厚真町、安平町など6市町に総額9億円を寄付した。 男性は以前不動産業などに携わっていた札幌市在住の小竹正剛さん(86)。札幌市に5億円を、残る4億円は建物などの被害の状況に合わせて北広島市、厚真町、安平町、日高町、むかわ町に配分し、被災者支援に充てられるという。 札幌市中央区の市民交流プラザで感謝状の贈呈式があり、小竹さんは「お金は使って初めて価値が出る。被災した方が一日も早く元の生活に戻れるように使っていただきたい」と話した。市によると、小竹さんはこれまでも市に計12億円を寄付しており奨学基金などに使われている。【野原寛史】
性的少数者(LGBTなど)への差別的な表現について批判を受けていた月刊誌「新潮45」が25日、最新号の発売からわずか1週間、また佐藤隆信社長によるコメント発表から4日で休刊に追い込まれた。回収や続刊号での謝罪などを飛び越えた突然の決断の背景には、同社の予想を超えた批判の広がりがある。 出版不況を背景に「右傾化路線」を取る出版物は増加傾向にあり、「新潮45」も反リベラル色を強めてきた。だが、保守系の雑誌だけで経営している出版社と異なり、文芸が中軸の新潮社がマイノリティーを蔑視しているととれる極端な特集を組んだことの波紋は大きかった。経営面への影響も懸念され、同社は迅速な処理をせざるを得なかった。 ノンフィクション作家で同誌に多数の作品を発表してきた石井光太さんは「総合月刊誌が生き残るためには、ある程度偏った固定層の読者を確保する必要がある。そうでなければ、経営的に雑誌自体が立ちゆかない。『新
コンビニや衣料・雑貨店での店員さんなど、私たちの身近なところで、外国人が働いているのを見るのが、日常の光景となっています。日本にはさまざまな形態で働く外国人労働者が、約128万人います。すでに日本は、外国人労働者なしでは回らない社会になっているのです。 少子高齢化に伴う労働力不足は、今後ますます深刻さを深めていくと予測されます。財務省の調査でも、今でも7割を超える企業が「人手不足」を感じています。女性や高齢者の労働参加率をいくら高めても、とても足りません。 政府も外国人に頼らざるを得ないとして、外国人就労者の受け入れを拡大する方針を決めました。人手不足が深刻な業種への単純労働者の就労を認める新たな在留資格を設け、来年4月から受け入れを始めることを目指しています。 安倍首相は、以前から「移民政策はとらない」と述べており、政府としても受け入れるのは「新たな外国人材」であって「移民」ではないとし
第100回全国高校野球選手権記念大会で準優勝した金足農(秋田市)は18日、全国から集まった寄付が、11日現在で約2億7578万円に達したと発表した。個人や団体から4万7826件寄せられたという。使途は学校関係者で構成される支援協議会で検討する。 また、10月に予定されている文化祭「金農祭」の一般公…
石川県立金沢西高1年の男子生徒(15)が野球部の練習試合中に川に転落し意識不明の重体となった事故で、同校は7日、男子生徒が同日朝に入院先で死亡したと明らかにした。山越善耀(よしあき)校長は取材に「回復を心から祈っていたが本当に残念。部活動中の事故で、学校側の注意喚起が徹底されておらず申し訳ない」と話し、再発防止に努めるとした。 事故は5日午前10時半ごろ、同校グラウンドに隣接する新大徳川(水深約2・5メートル)で発生。同校によると、男子生徒は外野ネット(高さ約8メートル)を越えて川に落ちたホームランボールを拾おうとした際、誤って転落し溺れたという。
「きのこの山・たけのこの里 国民総選挙2018」に勝利した党を発表する選挙委員長で、アイドルグループ「嵐」の松本潤さん=東京都渋谷区の「ラフォーレ原宿」で2018年9月11日、大村健一撮影 「どちらがおいしいか?」を巡って、発売から約40年にわたり消費者の間でたびたび論争となってきた明治(東京都中央区)のチョコレート菓子「きのこの山」と「たけのこの里」について、投票で雌雄を決する「国民総選挙2018」の開票結果が11日、東京都内で発表された。「たけのこ党」が693万1220票で、「きのこ党」の676万1773票を僅差で上回った。「たけのこ党」は、01年に行われた前回選挙に続き勝利を収めた。【大村健一/統合デジタル取材センター】 両者の融和を図る目的で、今回の選挙から「新党」として登場した「どっちも党」は223万8204票だった。結果発表会には、選挙全体をつかさどる「委員長」を務めた人気アイ
マリインスキー劇場のオペラ「さまよえるオランダ人」のリハーサル=東京都内で2000年1月、米田堅持撮影 江川紹子 暑い夏だった。 そのうえ、7月にオウム真理教事件の死刑執行が相次ぎ、しなければならないこと、考えることに追われ、身も心も安まらない夏になってしまった。 このところ、ようやく落ち着いて、ゆっくり死を悼む状況になってきた。 死刑に処せられた者の死を悼むとはどういうことか、と奇異に思い、中には不快に感じる方もおられるかもしれない。 私も、教祖については全くそういう気持ちにはなれない。彼は一連の事件の首謀者であるばかりでなく、自身の野望のために自分を信じてついてきた信者たちを犯罪者にしてしまった。しかも、自らを省みることがまったくない。その罪は、命をもってしても、あがないきれないのではないか。来世というのがあるなら、そこでも彼には罰と償いの日々が待っていると思う。
停電で町中の信号機が消え、警察の誘導で道路を横断する人たち=札幌市中央区で2018年9月6日午前、真貝恒平撮影 北海道で起きた地震の影響で、北海道内すべての火力発電所が緊急停止し、一部の発電所で火災や破損が発生した。全道295万戸が停電状態になり、信号や医療機関など市民生活にも影響が広がっている。北海道電力の真弓明彦社長は「全道の電力の復旧には1週間以上かかる。市民に迷惑をかけ申し訳ない。全ての電源が落ちるリスクは低いと考えていた」などと話した。計画停電も検討している。鉄道や航空など交通機関も深刻な影響を受け、本州との往来に大きな支障が出ているほか、固定電話3万4000回線が不通となり、携帯電話もつながりにくい状態が続いている。 北電によると、道内唯一の原発、泊原発はもともと運転停止中で、震源に近く管内電力の約半分をまかなう苫東厚真火力発電所(厚真町、165万キロワット)が地震の揺れを感知
昨年秋に公開予定だった俳人、小林一茶の生涯を描く映画「一茶」が、撮影を完了しながら、製作会社の破産などで公開できない事態に陥っている。背景を探ると、日本映画界特有の事情がみえてくる。【木村光則】 一茶は藤沢周平の小説が原作。映像制作会社「オフィスティーエム」(今井貢代表)を幹事会社に製作委員会が作られた。吉村芳之監督の下、人気俳優のリリー・フランキーさん、佐々木希さんらが出演し、2016年秋に長野県飯山市などで撮影を行った。 同社は独立行政法人・日本芸術文化振興会から16年度、2200万円の助成を受けた。17年1月には全ての撮影を完了。2月に吉村監督が死去したものの、3月には未完成ながら仮の試写会も開かれた。同年度の助成先には大ヒットしたアニメ映画「君の名は。」などがある。
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