[ 1 ] 〘 名詞 〙 ( 「しゅう」は接尾語 ) 男色を売る者。野郎。若衆。[初出の実例]「抑、彼野州(ヤシウ)のありさま、〈略〉見るからしほらしく」(出典:仮名草子・都風俗鑑(1681)三)[ 2 ] 下野(しもつけ)国の異称。現在の栃木県にあたる。〔黒本本節用集(室町)〕
〘 自動詞 ラ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]くたび・る 〘 自動詞 ラ行下二段活用 〙① 体や頭を使い過ぎて疲れる。疲労する。[初出の実例]「さまざまのつとめに身もくたびれにけるにや」(出典:古今著聞集(1254)一六)「なあにあればかり歩いて草臥(クタビレ)るものかい」(出典:滑稽本・古朽木(1780)一)② ( 特に、動詞の連用形に接続して ) その動詞の示す行為を長時間にわたって行なって、その結果、疲れていやになる。「待ちくたびれる」など。[初出の実例]「隆円もくちすきほどにかたりくたびれて」(出典:文机談(1283頃)五)③ 人が年老いたり、物などが長く使われたりしたために古びてみすぼらしくなる。[初出の実例]「鏡を見て、くたびれた也。何事をせんするも、年のわかきときのこと也」(出典:中華若木詩抄(1520頃)五)「ちと疲労(クタビ)れた博多の帯に」(出典:浮雲(1887‐89)
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[動カ下一][文]ふざ・く[カ下二] 1 おどけたり冗談を言ったりする。「―・けて怒ったふりをする」 2 子供などがたわむれて騒ぐ。「子犬が―・けて跳ね回る」 3 男女がたわむれる。いちゃつく。「人前もはばからず―・ける」 4 ばかにする。「―・けたことを言うな」 [補説]「巫山戯る」とも当てて書く。 [類語](1)じゃれる・戯れる・はしゃぐ・たわける・じゃらす/(4)からかう・冷やかす・茶化す・おひゃらかす・おちゃらかす・混ぜ返す・おちょくる・なぶる・もてあそぶ・玩具おもちゃにする・野次る・野次を飛ばす・洒落しゃれのめす・半畳を入れる・茶茶を入れる・揶揄やゆ・玩弄 〘 自動詞 カ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]ふざ・く 〘 自動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「巫山戯」は当て字 )① たわむれる。たわける。(イ) 遊里などで、浮かれて騒ぐ。遊び騒ぐ。[初出の実例]「おっと今宵は身共が立てぢゃ
〘 名詞 〙 ( 「さ」は接頭語 )① 田植えをする少女。田植え女。《 季語・夏 》[初出の実例]「さをとめの山田の代(しろ)におり立ちていそぐ早苗や室(むろ)のはや早稲(わせ)」(出典:永承六年内裏根合(1051))② おとめ。少女。[初出の実例]「磯菜摘む海士のさをとめ心せよ沖吹風に波高くなる」(出典:山家集(12C後)下)③ 花田植え、大田植えなどの田植え行事や、各地の神社の田植え神事で、それに奉仕するおとめ。田の神に仕える聖なる女性としての印象をとどめる。川柳では特に、大阪市住吉区の住吉神社の御田植祭に奉仕した泉州(堺市)の乳守(ちもり)の遊女をいう。[初出の実例]「うかれ女も早乙女となる神事也」(出典:雑俳・柳多留‐六五(1814)) そうとめさうとめ【早乙女】 〘 名詞 〙 ( 「さおとめ」の変化した語 ) 陰暦五月頃、田植えに従事する少女。《 季語・夏 》[初出の実例]「Sǒ
〘 名詞 〙 ( [英語] suggestion ) 示唆(しさ)。暗示。提言。[初出の実例]「何かしら安心のサジェスションは無いかと悶え苦む現代の児を」(出典:茗荷畠(1907)〈真山青果〉四)
1 葬送のとき、柩ひつぎを載せた車をひく人たちがうたう歌。また、人の死を悼んで作る詩歌。哀悼歌。 2 万葉集で、雑歌ぞうか・相聞そうもんとともに三大部立ての一。辞世や人の死に関するものなどを含む。古今集以後の哀傷歌にあたる。 [補説]書名別項。→挽歌 ばんか【挽歌】[書名] 原田康子の長編小説。昭和30年(1955)から昭和31年(1956)にかけて、北海道釧路の同人誌「北海文学」に連載。昭和31年(1956)12月に単行本刊行。ベストセラーとなり、第8回女流文学者賞を受賞。 〘 名詞 〙① ( 「挽」は「柩(ひつぎ)をひく」の意 ) 葬送のとき、柩を載せた車をひく者のうたう歌。[初出の実例]「山中の御葬礼なれば、只徒(いたづら)に鳥啼て挽歌(ハンカ)の響をそへ」(出典:太平記(14C後)三九)[その他の文献]〔晉書‐礼志中〕② 人の死をいたむ詩歌。哀悼の意を表わす詩歌。[初出の実例]「ゆ
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