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ブックマーク / kotobank.jp (90)

  • 安心立命(アンジンリュウミョウ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 儒教で、人力を尽くしてその身を天命に任せ、どんな場合にも落ち着いていること。天命を知って心を平安に保ち、むやみに心を動かさないこと。仏教では、「あんじんりゅうみょう(安心立命)」と訓み、主に禅宗で、悟りの境地に到達して真の心の安らぎを得、主体性を確立すること。[初出の実例]「何程安心立命(アンシンリツメイ)の地の定まらず頼みなき身を歎けばとて」(出典:いさなとり(1891)〈幸田露伴〉八七)[その他の文献]〔天目高峰禅師‐示衆語〕

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  • 阿部一族(アベイチゾク)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    森鷗外の短編小説。1913年(大正2)《中央公論》に掲載,同年刊の短編集《意地》所収。細川藩士阿部弥一右衛門は主君忠利の死に際し,殉死を願ったが許されず,生き延びる。しかし卑怯者とそしる藩中の声を聞いて,独断で切腹する。これを発端として,藩の措置を不満とする阿部一族の反抗から滅亡にいたるまでの悲劇を抑えた筆致で描く。封建秩序の内部で制度化した殉死と人間性との矛盾・相克を主題とし,その間,討つ者討たれる者のそれぞれに,武士道の意地をたてとおした侍たちの生きざま,死にざまが点描される。《阿部茶事談》《殉死録》などの細川家文書にもとづき,鷗外のいわゆる〈歴史其儘(そのまま)〉の歴史小説の代表作。 執筆者:三好 行雄 熊谷久虎監督により1938年映画化。東宝・前進座の提携作品。伊藤大輔の〈新時代劇〉,梶原金八と鳴滝組(山中貞雄,稲垣浩ら)の〈髷(まげ)をつけた現代劇〉などに次いで,型にとらわれた時

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  • デッドラインとは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 ( [英語] deadline )① 越えてはならない最後の線。限界。死線。〔万国新語大辞典(1935)〕[初出の実例]「資金調達の能力がデッドラインに来ていることを」(出典:青い殺人者(1966)〈石原慎太郎〉七八)② 新聞社、雑誌社などでの原稿締め切り時間。最終期限。

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  • コート(衣服)(こーと)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    今日、一般には袖(そで)付きでウエスト丈から足首丈までの、いちばん外側に着る衣服をいう。日では防寒コートやレインコート類をさす場合が多いが、男子用上着や、女子の男仕立ての上着、古くはスカート、またはペチコートのこともコートといった。また上体を覆う鎧(よろい)の一種や、鎧の上に着る衣服をさすこともある。 語源は、古代高地ドイツ語コッツアKozza, Kozzoという粗末な外套(がいとう)を表す語からきており、フランス語ではコットcotteといわれる長い袖のついた長衣の意がある。コットは13世紀ごろに男女とも着用した外衣であるが、この後コットやローブrobeの上に着る外衣がサーコートsurcoatの名でよばれている。英語のコートcoatは、フランス語のコットが入って変化したものと考えられる。16世紀ごろには上衣のウエストコートwaistcoatに対し、ウエストから下のスカート部や、内着のシャ

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  • 稲架(ハサ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    稲(いね)を収穫時に刈り取ったあと、脱穀までの間乾燥する方法の一つを架干(はさぼ)しといい、架干ししている状態または架干しのための構造物を稲架という。刈り取った稲は束ねてから乾燥するが、その方法には地干(じぼ)し、積干(つみほ)し、杭干(くいほ)し、架干しなどがある。 地干しは田面に置いて乾かすもので、平(ひら)置き、倒立置き、寄(よせ)置き(いわゆる島立(しまだ)て)などがあり、もっとも簡単な方法である。田面が乾いた所で行われるが、田の乾きぐあいで置き方を異にする。全国的にわずかずつみられる。 積干しは鳰(にお)またはコヅミなどといわれる方法で、稲束の穂のほうを内側にして円錐(えんすい)状あるいは角柱状の小山に積む。堆積(たいせき)の片面だけに穂をそろえる片積みもある。この方法は、米と藁(わら)をゆっくり乾燥させて、急乾燥による品質の劣化を防ぐもので、地干しの欠点を改良した方法である。秋

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  • 秩父事件(チチブジケン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    明治一七年(一八八四)埼玉県秩父地方の自由党員と不況に苦しむ農民とが蜂起した事件。一〇日間で鎮圧されたが、参加者は一万人を越したといわれ、裁判の結果、死刑七名を含む重罪二九六名、軽罪四四八名、罰金二六四二名にのぼった。 1884年(明治17),埼玉県秩父郡を中心に起こった農民蜂起。自由民権期の激化事件の頂点をなし,当時は〈秩父暴動〉〈秩父騒動〉といわれた。明治政府はこれを少数の壮士,博徒,脱監人が多数の善良な農民を教唆して起こした事件と解釈し,報道機関もその見解に従い,当時真相はわからなかった。 横浜開港以来,秩父といわず全国の平均的養蚕農家は国際商品となった生糸生産によって生活を補完したため,世界経済の動向に従って左右された。国内経済はすでに松方デフレ政策によって収縮していたが,1883年の世界恐慌が重なり,民衆の生活は貧窮化し,この年から翌年にかけて農民騒擾(そうじよう)事件が頻発した

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  • 芒硝泉(ぼうしょうせん)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    鉱泉の一種。硫酸イオンが主成分の鉱泉のうち,ナトリウムイオンの多いものをいう。ヨーロッパに多く,チェコスロバキアのカルロビバリ温泉は有名である。日には飯坂 (福島県) ,玉造 (島根県) などがある。ただし,日温泉の分類では硫酸塩泉に属し,苦味泉を芒硝性苦味泉 (硫酸ソーダ泉) と石膏性苦味泉 (硫酸カルシウム泉) に2分したときの前者をさす。

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  • 庚申塚(こうしんづか)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘名〙 道ばたなどに庚申をまつった塚。多く、庚申青面(こうしんしょうめん)と三猿(さんえん)を彫った石などを立てる。道祖神といっしょにまつられている場合もある。

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  • 普賢菩薩(フゲンボサツ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    文殊(もんじゅ)菩薩とともに大乗仏教の経典において重要な位置を占める菩薩。『華厳経(けごんきょう)』によれば、彼は、(1)諸仏に敬礼し、(2)諸仏を称讃(しょうさん)し、(3)諸仏を供養(くよう)し、(4)自ら過去の罪を懺悔(ざんげ)し、(5)諸仏の功徳(くどく)に心から感謝し、(6)諸仏に説法を請願し、(7)仏が世に永らえることを請願し、(8)つねに仏に従って学び行動し、(9)つねに衆生(しゅじょう)の救済を実現するように願い、(10)自らの功徳をすべて悟りに振り向ける(回向(えこう)する)という十願をたて、これを完全に実行、実現した。この十願は「普賢行願(ぎょうがん)」ともよばれ、自らの悟りと衆生の救済を求める菩薩の理想を示すものとされ、諸経典では、一般の人々もそれを追求するよう勧め、また普賢菩薩の実現した功徳にあずかれると説いている。文殊菩薩が悟りの知性的側面を象徴しているのに対し、

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  • もんじゅとは? 意味や使い方 - コトバンク

    原子力研究開発機構の高速増殖炉の原型炉。名称は釈迦仏の左脇侍の文殊菩薩にちなんだ。電気出力 28万kW。天然ウラン(→ウラン)に約 0.7%しか含まれないウラン235を燃料として消費する一般的な軽水炉に対し,高速増殖炉は発電中に,残りの約 99.3%のウラン238を,核分裂連鎖反応を引き起こすプルトニウム239(→プルトニウム)に順次,転換する。使用済み燃料を再処理して新たな燃料を創出できるため,増殖炉と呼ばれる。核分裂で生じる中性子を高速のまま利用するため,減速効果のある水の代わりに高温によって溶けた液体ナトリウムを冷却材として使う。「もんじゅ」は,日原子力研究開発機構の前身,動力炉・核燃料開発事業団によって福井県敦賀市で 1985年に着工され,1991年に機器据え付け完了。1994年に初臨界(→臨界)を迎えたが,1995年,性能試験のための運転中に二次冷却系配管でナトリウム漏洩事

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  • 丘陵(きゅうりょう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    地形の高度および起伏(起伏については〈地形〉の項目参照)が山地より小さく,台地よりは大きい地形。ふつうは多摩丘陵,千里山丘陵のように稜線が幾重にも重なり,丘陵地としてまとまって広がる。稜線高度は標高300m以下で,稜線と隣接する谷底との高度差(起伏量)は100m以下,細密な谷に刻まれ肢節が細かい。稜線は瘦せているが定高性を保つので,遠くから望むと平たんな感じを与える。地質は新第三系中新統・鮮新統の砂岩,ケツ岩などの緩斜層である場合が多く,一部に旧期更新統の砂礫層,火山砕屑岩が載る。武蔵野台地の浅間山(せんげんやま)や狭山丘陵のように洪積台地に取り囲まれたり,平野に接して山麓に位置する丘陵は,平野の一部として取り扱う方が便利である。大都市圏の内部にある丘陵地は,長い間農林地として保たれてきたが,ニュータウンや大規模住宅団地の開発は,これらの丘陵地を対象としたものが多い。多摩ニュータウン(東京

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  • 奥能登丘陵(おくのときゅうりょう)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    石川県北部、能登半島先端部の丘陵。鳳珠郡(ほうすぐん)、珠洲市、輪島市(わじまし)にまたがる。能登半島の先端部を奥能登と称し、ここに位置することから命名された。ほぼ北東―南西方向に走り、延長約60キロメートルで、能登半島で最高の高洲山(こうのすさん/こうしゅうざん)(567メートル)や宝立山(ほうりゅうざん)(469メートル)、桑塚山(くわつかやま)(408メートル)などを含む丘陵。一般には標高250~300メートルの丘陵で、北西の日海斜面は急傾斜で、地すべり地が多い。南東の富山湾側は緩傾斜で、5段の段丘が発達し、最下段は30~50メートルの海成段丘で広く発達する。上位の段丘には準平原的な平坦(へいたん)面もみられ、段丘の主体は新第三紀中新世の地層や火山性岩石である。火山が所々に噴出し、高峰や海岸の奇岩、景勝地を形成している。コナラ、アカマツ林が多いが、放牧地、クリ園などが開かれている。

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  • 瞋恚(シンイ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    《連声れんじょうで「しんに」とも》 1 怒ること。いきどおること。「―に燃える」 2 仏語。三毒・十悪の一。自分の心に逆らうものを怒り恨むこと。 [類語]怒り・腹立ち・憤り・怒気・憤怒ふんど・ふんぬ・憤懣ふんまん・憤うっぷん・義憤・痛憤・悲憤・憤激・憤慨ふんがい・立腹・激怒・癇癪かんしゃく・逆鱗げきりん・憤ろしい・腹立たしい・業腹・中ちゅうっ腹・やけっ腹・悲憤慷慨・喧嘩早い・喧嘩っ早ぱやい・癇・癇癖・癇性・ヒステリック・虫気・短気・気短・短慮・せっかち・性急・気早・気が短い・気忙しい・直情径行・逆上・高ぶる・のぼせる・激する・かっとなる・いきり立つ・逸はやり立つ・のぼせ上がる・血迷う・血走る・怒りっぽい・切れる・瞬間湯沸かし器

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  • ファクトとは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 ( [英語] fact ) 事実。実説。実際。[初出の実例]「余り酷しく文学を事実(ファクト)に推しつけたがる」(出典:人生の意義(1893)〈北村透谷〉)

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  • 同行二人(ドウギョウニニン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    西国巡礼者などがいつも弘法大師と一緒に巡礼しているという意で笠に書きつける語。→西国巡礼 [補説]この語の場合、「同行」を「どうこう」、「二人」を「ふたり」とは読まない。

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  • 呂氏の乱(リョシノラン)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    中国漢初に呂氏一族が滅ぼされた事件。高祖(劉邦)の死後、呂后は同族を王に封じて政治を独占したが、呂后の死後、呂氏は劉一族によって全滅させられ、文帝が即位した。 中国、前漢初期の紀元前180年、劉(りゅう)氏政権を擁護する一派が呂氏一族を誅滅(ちゅうめつ)した事件。高祖劉邦(りゅうほう)の死(前195)後、皇后であった呂后(りょこう)が親政を行い、一族の呂産(りょさん)、呂禄(りょろく)らを王侯にとりたて政治を独占した。王朝交代の危機を感じた劉章(りゅうしょう)、劉襄(りゅうじょう)らは、呂后の死後ただちに兵をおこし、宮中にて近衛(このえ)軍の兵権を握った高祖の功臣陳平(ちんぺい)、周勃(しゅうぼつ)、灌嬰(かんえい)らとともに呂氏を攻め、一族の老若男女をことごとく誅殺した。この事件後、代王劉恒(りゅうこう)(高祖の次男)が迎えられて位についた。これが文帝である。 [尾形 勇]

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  • 佐久間象山(さくましょうざん)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    幕末の先覚者。信州松代(まつしろ)藩士。名は啓(ひらき)(またの名は大星(たいせい))、字(あざな)は子明(しめい)、通称は修理(しゅり)、号を象山という。一般には「しょうざん」というが、地元の長野では「ぞうざん」ということが多い。 1833年(天保4)に江戸に遊学し、林家(りんけ)の塾頭佐藤一斎(さとういっさい)の門に入った。ただし、すでに純乎(じゅんこ)たる朱子学者であった象山は、ひそかに陽明学を信奉していた一斎に不満をもち、一斎からは経書の講義をいっさい受けず、もっぱら文章詩賦(しふ)を学んだと伝えられる。1842年、主君真田幸貫(さなだゆきつら)が老中海防掛に就任すると、象山は顧問に抜擢(ばってき)され、命を受けて、アヘン戦争(1840~1842)で険悪化した海外事情を研究し、「海防八策」を幸貫に上書した。これを契機に洋学(蘭学(らんがく))修業の必要を痛感した象山は、1844年(

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  • 共同被告人(きょうどうひこくにん)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    …犯罪の嫌疑を受けて,検察官により起訴(公訴の提起)された者をいう。共犯事件などで複数の者が起訴され,同一の訴訟手続で同時に被告人となることがあるが,これを共同被告人という。 かつての糾問的裁判では,被告人は,裁判官により一方的に取り調べられ断罪される裁判の客体にすぎなかったが,現在の訴訟制度では,被告人は,検察官と並んでこれに対立する訴訟の当事者・主体とされている。…

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  • サナトリウムとは? 意味や使い方 - コトバンク

    〘 名詞 〙 ( [英語] sanatorium ) 療養所。特に結核療養所。清浄な空気と豊かな日光に恵まれた郊外や高原、海浜などに設けられる。[初出の実例]「そして毎年五百人つづ交替で、カフカーズのサナトリウムに送って休養させてゐる」(出典:ロシアの復活(1924)〈荒畑寒村〉衛生施設)

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  • 酒呑童子(シュテンドウジ)とは? 意味や使い方 - コトバンク

    丹波の大江山に住んでいたという伝説上の鬼の頭目。都に出ては婦女・財宝を奪ったので、勅命により、源頼光が四天王を率いて退治したという。御伽草子・絵巻・謡曲・古浄瑠璃・歌舞伎などの題材となっている。 [ 一 ] 昔、鬼をよそおって財物、婦女子を掠奪した盗賊。丹波国(京都府)大江山と近江国(滋賀県)伊吹山に住む(伊吹童子)ものがいる。大江山のは源頼光とその四天王が勅命を奉じて退治したという。絵巻、御伽草子、草双紙、浄瑠璃、歌舞伎などの題材となった。[初出の実例]「わが名を酒呑童子といふ事は、明暮酒を好きたるにより。眷族どもに酒呑童子と呼ばれ候」(出典:大観謡曲・大江山(室町末))[ 二 ] お伽草子二三編の一つ。一冊。作者不詳。室町末期成立。大江山の酒呑童子伝説を主題として、源頼光とその四天王による鬼退治を描いたもの。これには大江山を拠とするものと伊吹山を拠とするもの(伊吹童子)の二系統が

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