一過性全健忘とは、健忘の原因が発生した以降の出来事や、ときにそれ以前の出来事の記憶が、一時的に突然失われる障害です。 一過性全健忘の原因は不明ですが、同様の一時的な記憶障害が、過度の飲酒や特定の薬の服用が原因で起こることがあります。 一過性全健忘の患者では、新しい記憶を維持する能力と、発作中に起こった出来事を思い出す能力が突然かつ一時的に失われます。 一過性全健忘の診断は、主に症状と特定のMRI所見に基づいて下されます。 一過性全健忘は永続的な影響を残すことはなく、治療は不要です。 一過性全健忘は通常、50~70歳の人に起こります。40歳未満の人に発生することはまれです。 一過性全健忘の原因 一過性全健忘の原因は不明です。けいれん発作、片頭痛、静脈の血流の問題、側頭葉へ血液を供給する動脈の一時的な閉塞(例えば血栓によるもの)、心理的要因などが原因になりうると考えている専門家もいます。しかし
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