日立製作所の子会社で、自動車部品メーカーの「日立アステモ」は4日、2021年に公表した車のブレーキ部品などの不正について、元職を含む役員4人に対して月額報酬を減額する懲戒処分を決めたと発表した。加えて、役員15人についても厳重注意処分とした。 懲戒処分を受けたのは、元役員3人と役員1人。品質管理の責任者だった元役員と、不正があった工場の工場長だった元役員への処分が最も重く、月額報酬の10%減額を2カ月とした。元役員3人はいまも同社に在籍しているという。不正行為に関与した従業員についても、今後処分する。 今年5月に公表した不正の調査結果によると、ブレーキやサスペンションなど車や鉄道向けの22製品、延べ約2億点で、定期試験をしなかったり、顧客の承認を得ないで仕様を変更したりする不正をしていた。不正は約40年間続いていた。再発防止のため、不正をしにくくするための自動化システムの導入や、内部監査体