IBMの、オープンソースプロジェクトとの連携に関する発表が、2013年に入って目立つようになってきた。IBMは「ベンダロックインを防ぎ、顧客に選択肢を与える」と繰り返しているが、その裏にはどのような動機があるのか。MongoDBの10genとの提携を例に、これを探る。 OpenStack、MongoDB、Cloud Foundryと、米IBMが今年に入ってオープンソースプロジェクトとの連携を次々に発表している(ネットワーク関連のOpen DayLightプロジェクトも、当初仕掛けたのはIBMだったという情報を筆者は得ている)。 こういた発表には、必ずといっていいほど「オープンな革新」や「顧客の選択肢を広げる」といった表現が添えられている。だが、IBMが慈善団体ではなく、事業法人である以上、これらの活動には別の理由もあるはずだ。より説得力のある説明としては何が考えられるのか。筆者も直接取材し