2001年、筆者がまだ半導体の技術者だったころ、セミコン・ジャパンのシンポジウムで、「半導体はもはやネジ・クギになった。『うまい、早い、安い』吉野家の牛丼のように、 『小さい、速い、安い』半導体を作るべきである」と発表した。ところが、「半導体をネジ・クギとは何事か!」と大顰蹙を買った。 リーマン・ショックをきっかけとして、512MビットDRAM価格が1ドルを下回り、0.5ドルにまで値下がりした。これを見て、「DRAM 1ドル時代が到来した」という講演を行った。しかし、DRAMメーカーなどから「それはあり得ない」と反論された。 DRAMメーカーにとっては、極めて高価な最先端の微細化技術を用い、苦心惨憺して製造したDRAMが「たったの100円」では、「やってられない」だろうし、そんな時代が来てほしくないという思いもあったのだろう。 そして、1GビットDRAMの価格はまたしても1ドルを切った。日
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