テック系ジャーナリストとして仕事をしていた頃も、VCに身を置く今も、起業家の皆さんから聞いたり受けたりする相談で多いものに、アプリやサービスなどプロダクトをパクられたが、どうすればいいかというものがあります。ここ1か月だけでも3件ほど連続で聞きました。C向け生産性アプリ、B向け人事ソリューション、産業向けIoTと分野はさまざまです。ほとんどはチクショウという心情の吐露ですが、対抗策の相談のこともあります。 同ジャンルのプロダクト同士なら、新機能を真似たり、似た取り組みを開始したりといったことは当然あると思います。同業の間で切磋琢磨して、次々と進化させて行くのは市場全体としては健全でもあるかもしれません。単に真似るだけでなく、そこに自分たちなりの工夫や思想を込めて改変すれば、これは英語でいう「steal with pride」(誇りを持って盗む)と言えなくもありません。 でも、いまここで言う
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