2008年に入り,SQLインジェクション攻撃が猛威を奮い続けている。8月6日には,アウトドア商品などを扱う通販サイト「ナチュラム・イーコマース」が外部からSQLインジェクション攻撃を受けたことを明らかにした(関連記事)。約65万件の個人情報が流出した可能性があるという。その少し前の7月23日には,ECサイト事業を手がけるアイリスプラザが攻撃を受けたと発表した。使っていない古いプログラムのぜい弱性を突かれ,カード情報2万8000件が漏えいした可能性があった。 SQLインジェクション攻撃では,情報を盗み出すものだけでなく,サイト改ざん事件も多発している。例えば(米国のビジネスウィーク誌のサイトが乗っ取られた事件(関連記事)。Webページではないが,ゴルフダイジェストオンラインもSQLインジェクション攻撃によって,メルマガ配信用のコンテンツを書き換えられた。 SQLインジェクション以外のぜい弱性
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