東日本大震災の後,被災地では呼吸器性の疾患が増加していると言う。 地震により破壊された建造物や津波とともに上陸したヘドロが乾燥し, アスベストや有害物質を含んだ粉塵のせいである。 ゴールデンウイークに被災地に行った友人から, 「マスクをしても喉はざらつき痛み,眼はショボショボ, 耳の穴も真っ黒になった」という話を聞いた。 このような現状で,口が開き口呼吸をされている被災者の方は,さぞたいへんなことだろう。 そんなことを考えていたら,被災地で“あいうべ体操”をしているニュースがあった。 “あいうべ体操”は,福岡の内科医 今井一彰先生が考案された 口呼吸を抑制する体操である。 実際,診療室でこれを勧めている歯科医師も多いと聞く。 さてこれまで、歯科界でも多くの顔面体操や舌体操が考案され, 介護の現場で応用されてきた。 しかし,これらがどれだけの効果を持つのか知らなかった。 そこで、試していただ