陸上部出身の読者代表 内坂: 2009年にウルトラトレイルの最高峰と言われる《UTMB》に取材とサポートを兼ねて行ったわけ。その頃は「100マイルを走る」「夜も眠らないで走り続ける」、なにそれ?って時代。標高2000m級の山々を一昼夜も走り続けりゃ、筋肉痛や捻挫、低体温症やハンガーノックなんて当たり前、予期せぬ出来事が次々に起きる、泣き笑いのドラマが生まれる。サポートしていればその物語の最初から最後まで全部読めてしまう。うわあ、おもしろいなあ。何年も通っているうちに、だったら自分も走っちゃえ、ってことに。12年と13年に100kmの《CCC》を走るけど、160kmの《UTMB》は表彰台に上がるのはもちろん、完走するのさえまだまだ未熟。よおし、身代わりを立てよう、とずるいことを考えた。それが読者代表トレイルラニング「チームターザン」企画。書類審査に残り、最終面接にあらわれたひとりが東海大陸上