前回は、Webサービスやアプリを使っているとよく見かける「許可」ボタンについて、ユーザーの立場に立って解説をしました。「許可」ボタンは、ユーザーが情報を預けているサービス(SNS等)とは別の第三者(アプリ)が、ユーザーの情報を見たり、書き換えたりするために、ユーザーに事前に「許可」を取るためのものでしたね。そして個人情報を収集するスパムアプリの被害を受けないために、ユーザーが「許可」ボタンを押してよいアプリかどうかを判断する方法を3ステップでご紹介しました。 「許可」の仕組みは技術的には「OAuth」(オーオース)と呼ばれ、特にWeb系の開発者にはご存じの方も多いと思います。OAuthは処理を代行してくれるライブラリ等が充実していて、簡単に「動かす」ことができます。しかしOAuth利用の前提となるマナーを理解していないために、知らず知らずのうちにユーザーの信頼を失いかねない行為をしてしまう