株主提案による全経営陣の刷新からわずか10カ月――。東証スタンダード市場上場の独立系ベンチャーキャピタル、フューチャーベンチャーキャピタル(FVC)で、経営権争いが再び勃発している。 FVCの2022年の定時株主総会では、投資ファンド出身で個人投資家の金武偉(キム・ムイ)氏が経営陣刷新を提案。会社側があげた取締役候補はすべて選任が否決され、圧倒的勝利を収めた金氏が社長に就任した。 「私の感覚では、来年の株主総会の雰囲気が手に取るようにわかる。社内外の求心力を得るためにも、満塁ホームランのような大きな成果を出すのは難しくても、ツーベースヒットくらいの目に見える成果は出していかないといけない」。社長就任後の取材の際、金氏は意欲をみせていた。 去年の味方が今年は敵 2.5%の株式を保有するにすぎなかった金氏が勝利できたのは、同社の株主構成に理由がある。約6000人の株主のうちメインは個人。創業家
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