ユーザからヒアリングしながら「その場」でデータモデルをまとめること――その重要性は何度強調しても強調しきれません。「ウォーターフォール方式」か「アジャイル方式」かに関係なく、業務システムの基本骨格を効率的に確立するためには欠かせない作業です。 そのためのスキルを身につけるためには、まずはモデリングの過程を実際に眺める経験が要ります。そんな経験がなければ、それが実践可能であることさえ想像できません。とはいえ、これに自信をもって取り組める人材は、開発専業会社の中でさえも限られています。データモデリングを学びたい技術者が、それを眺めるだけの経験さえなかなか得られないのが実状です。また、座学でスキルを磨くことにも限界があります。 スキルが磨かれなければ、「その場」でのモデリングは敬遠されます。「ユーザにモデルは読み取れないから」とか「動くソフトウエアを優先したいから」などさまざまな理由で、この重大