東京都台東区千束に店舗を構え、遊郭・赤線に関連する書籍を取り扱うカストリ書房。「遊郭ってどんな場所?」「カストリ書房ではどんな本が売られているの?」といった疑問の数々を、店主の渡辺豪さんにお聞きしました。 2017/10/04 東京の台東区、千束3〜4丁目。この地域はソープランド街として知られており、かつては遊女を囲う遊郭(妓楼)が立ち並ぶ「吉原」と呼ばれていました。 樋口一葉は吉原の近くに居を構えており、吉原で働く少女たちに見聞きした経験が『たけくらべ』執筆につながったとも言われています。実は吉原の存在は文学にも大きく関わっているのです。 そんな吉原の一角にある「カストリ書房」は、遊郭に関する書籍を専門的に取り扱う書店。店主の渡辺豪さんは以前、遊郭・赤線[※1]跡の調査、撮影、聞き取り取材を行ったほか、遊郭に関連する書籍を復刊した「カストリ出版」を立ち上げました。 2016年9月3日には