宝塚歌劇団が来年4月で100周年を迎えるのに合わせ、宝塚大劇場周辺の町名を「歌劇町」(仮称)と変更する構想を打ち出していた兵庫県宝塚市は23日、地元住民の賛同が得られなかったとして、町名変更を断念すると発表した。会見した中川智子市長は「(100周年を盛り上げたい)思いが先走ってしまった。混乱を招き、申し訳ない」と説明した。 町名変更を予定していたのは、大劇場や阪急宝塚駅から大劇場へ向かう「花のみち」がある栄町1丁目の一部地区。「歌劇文化が根付く町」をアピールできるとして中川市長が昨年6月、市議会で構想を明らかにした。 しかし、地元住民らに事前に説明していなかったことから「地元を無視している」などと反発が続出。市は自治会役員らを対象に説明会を開くなどしてきたが、賛同は得られなかった。大劇場を運営する阪急電鉄にも「住民に影響が出ない範囲で変更したい」と申し出たが、「地域の賛同なく大劇場周辺のみ